テディベア・セラピーが心を癒す。恥を捨ててぬいぐるみを抱いてみよう

「うつ」を和らげるために、

テディベアを部屋に置いておくことのすすめ。

 

いわゆるテディベア・セラピーというやつです。

実践してみました。

 

ちなみに、うつが治ってからも

つい最近までテディベアと一緒に寝ていました。

 

ドン引きされるかもって?

でも、癒やされるんですよね。

癒やされた者勝ちです。

 

誰にも見られないから全然気にしてませんでした。

今でもその愛用のテディベアは押入れに飾ってます。

 

では、私のテディベアの

命の恩人エピソード、どうぞ。

 

目次

テディベアを抱いて寝ることで、最悪なうつの夜から救われる

「うつ」になると、眠りに落ちるまでが苦痛になります。

夜になると、頭の中が思いっきりマイナス思考になるからです。

 

 

特にうつのときは、

眠れなくてどうしようもなくつらい夜がやってきます。

 

胸が痛くて、苦しくて寂しくて、

死にたくて死にたくて、

死んで意識を失った方がましなくらい最悪な気分の夜が。

 

 

そんなときに私がわらをもすがる思いで手にしたのは、

枕元のテディベアでした。

 

生まれたての赤ん坊ほどのサイズの、キャラメル色のテディベア。

その目がこちらを見ていたのです。

いや、見てはいませんでした。

 

ぬいぐるみはものを見ない。

彼らはものを考えない。

 

だからこそ、テディベアは人間にとって救いになります。

 

 

私はテディベアの顔を見ながら、

「私のことを責めないのは、この世でお前だけだ。」と思いました。

 

テディベアは何の意思もなく、誰をジャッジすることもない。

 

そんな、ひたすらに柔らかい存在がありがたくて、

私は「うつ」の間ずっとそのテディベアを抱きしめて寝ました。

 

その感触がくせになって、今でもそのテディベアを枕のように下敷きにして寝ていたりします。

 

 

テディベアは精神的苦痛や自殺衝動も和らげてくれる

私の枕元のテディベアは、

寝るとき以外にも、

例えば自殺衝動が湧いたときにも重宝しました。

 

「うつ」のときは、

時に何らかのきっかけで「死にたい」という激しい衝動が起こります。

 

こういうときにどうすればいいかと言うと、

とにかく「行動せずにじっと衝動が過ぎ去るのを待つ」のが良いのです。

 

激しい自殺衝動は、爆発のようなものです。

そう長くは続きません。

嵐が過ぎ去ってくれればセーフです。

 

しかし、心の中であまりに激しい爆発が起きると、

暴走を止められないことがあります。

 

刃物を持ち出して胸に突き立てようとしたり、

高いところに駆け上がって身を投げ出そうとしたりしてしまいます。

 

「この苦痛から逃れるためには死ぬしかない」と思ってしまうほどの

強烈な痛みが、胸を、全身を襲うことがあるのです。

 

 

そんなときに、とっさに手元に引き寄せるべきはテディベアです。

ぬいぐるみをしっかりと抱き締め、絶対にその場を動かないようにします。

 

胸の痛みに耐えながら、強く抱き締めます。

 

テディベアの体が潰れるくらいに強く握ってもかまいません。

そうして自殺衝動が抑まるのを待ちます。

 

その間、ぬいぐるみの柔らかい感触が、

多少なりとも苦痛を和らげていってくれます。

癒しホルモンである「オキシトシン」が出て来てるのかもしれません。

 

 

試しにネットで「ぬいぐるみセラピー」と検索すると、

どうやら科学的にも「うつ」に効くようなことが書いてあります。

 

 

そんなわけで、自室にはテディベアを置いておくことをおすすめします。

いざというときにすぐに手が届く場所に置いておきましょう。

 

 

どうしようもなく苦しい時に、彼らを抱きしめて多少心を和らげましょう。

ぬいぐるみに頼るなんて、と恥を感じなくても大丈夫。

科学的にも立派な療法とされているのだから(多分)。

それに、誰も見ていないんだし。

 

 

テディベアをカウンセラーに見立てて話してみる

どうしても悲しくてたまらない時。

 

悲しくて悲しくて何も手につかない時。

 

考えれば考えようとするほど、頭の中がぐちゃぐちゃになっていく時。

 

涙が止まらない。

止まらない。

 

そんな時に、枕元にはくまのぬいぐるみ。

 

心の中で、テディベアに話しかけてみてください。

騙されたと思って。

 

不思議と、一人で考えるよりも冷静な思考ができるようになります。

 

 

実践してみたテディベアとの問答

「ねえ。私はどうしてこんなに悲しいの」

と私はテディベアに問いかける。

 

『どうしてかな。よく考えてごらん。』

テディベアは優しく言った。

 

私は考える。

 

なぜ私は悲しいの?

 

 

 

そして、薄っすらと答えが見えた。

 

「ねえ。私は“寂しい”のかもしれない」

 

テディベアは黒い目で私を見つめた。

 

『うん。そうだね、

君はある種の“寂しさ”を抱えているように見えるよ。』

 

 

 

しばらくして私はまたテディベアに話しかける。

「自分が寂しがっているなんて、認めたくなかった」

 

『どうして?』

 

「寂しさというのは、未熟な人間が抱くものだから。

寂しいというのは、恥ずかしいことだから」

 

『そうか。でも、

すべてが完全に成熟した人間なんて数少ない。

多くの人間は、未熟で不完全なものだよ』

 

「じゃあ私は、……寂しいってことは、普通の人間ってこと?」

 

『そうだよ。』

 

 

「そっか。安心した……」

 

張り詰めていた私の胸は緩んだ。

 

寂しいことは恥ずかしいことじゃない。

 

私は寂しいのだ。

寂しくて寂しくて、一人ぼっちで、

誰にもこの苦しみを理解されなくて。

 

 

『それはよかった』

 

テディベアは微笑んでいる。

 

 

 

私は考えながら、またテディベアに話した。

「寂しいのもあるけど、悲しい理由がもう一つある。

私は、”自分がクズだから”苦しいんだと思う。

 

私ってクズだと思う?」

 

 

その問いに、テディベアはいつものにこっとした顔で答える。

 

『君は、ちょっとずつクズなところがあって、ちょっとずつ良いところもある人だよ』 

 

 

 

私はその答えをゆっくりと咀嚼する。

 

そして、またひとつ、胸のつかえが取れていくのを感じた。

 

「それって、私は普通の人間ってことだね」

 

『そういうこと』

 

 

 

私は深呼吸をする。

 

人間、誰しもちょっとずつクズで、ちょっとずつ良いところがある。

結局は、それだけなのだ。

 

 

 

気がつけば、涙が止まっていた。

 

「何だか、生きていても許される気がしてきた」

 

『それはよかった』

 

テディベアはいつものにっこり顔。

 

 

「今日はもう眠いよ。おやすみ」 

 

『おやすみなさい』

 

 

 

命を持たないテディベアに見守られて、

私は眠った。

 

心を持たないテディベアに救われて、

私は眠った。

 

 

 

眠れない夜は、その日は訪れなかったのだ。

 

 

テディベアの力

たかが綿の詰まったテディベアですが、

私は実際にテディベアに救われました。

 

命の恩人(恩熊?)と言ってもいい。

 

 

うつ病の人には、一つずつテディベアをプレゼントしたいぐらいです。

 

リ○ックマでもいい。

というより、別にクマじゃなくても

猫でも犬でもライオンでも何でもいいんです。

 

 

柔らかくて顔がついてて抱き心地が良ければ、何だって大丈夫。

(アニメキャラの抱き枕でも良い。)

 

 

そのぬいぐるみをどんな風に使っても構いません。

 

抱きしめようが、

枕代わりにしようが、

話しかけようが愚痴ろうが、

腹が立ったときに八つ当たりしようが、

 

テディベア(またはそのぬいぐるみ)は怒りません。

あなたを非難もしないし、

嗤いもしないし

哀れみもしません。

 

ただ黙ってひたすらに、のほほんとした顔で、そこにいてくれます。

 

 

孤独なうつの時間に、そういう存在は救いになります。

 

 

人の力では、うつの苦しみは癒せないことがある。

人の力の及ばない部分を、彼らは埋めてくれます。

 

 

テディベアを頼ってみて。

ほんとに、意外と良いから。

 


 

テディベア以外にも、眠れない夜のおすすめの過ごし方を紹介しています→うつ病で眠れない夜に実践したこと・おすすめの過ごし方

 

このブログの運営者

生きづらさの解消方法・幸せに生きる考え方・うつ病の治し方をお伝えしています。
過去にうつ病になり、考え方を変えることで完治させた経験あり。

典型的なINFP人間。
モットーは「自分の幸せを第一に生きる」。
現在会社員をやりながらADHDの夫と暮らしています。

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