私が会社に着ていく服を選ぶ基準は、
1に「自分のその日の気分とマッチする服」
2に「周囲に信頼感を抱かせる服」である。

自分のその日の気分にマッチする服を着ると何が良いのか?
答えは「その日1日、良い気分で過ごせる」。
信頼を抱かせると何が良いのか?
答えは「稼げる」。
服というのは、無意識に評価されている。
服装は「出世にも影響する」。
そして、「自分はこういう人間」という自己意識にも影響する。
意識的に「服装」を意識することで、
周囲は無意識にその人にある評価を下してしまうのである。
服のセンスは仕事のセンスの一部。
だから仕事をするときは、いかなる方面においても
自分の目指す将来に向かって計算高くあらねばならない。
この組織でどういう存在でありたいのか。
そもそもこの組織にいるべきなのかどうか、
どう生きていきたいのか。
看護師である母は、
ひとたびナース服に着替えれば、
どんなに血まみれの怪我人がそこに倒れていても冷静でいられるという。
服と仕事と自分の信条とは、密接に影響し合っているのだ。
私はただの一介のOLではあるが
入社当初から、会社に行く装いについて一定のルールを決めていた。
(今勤めている会社は、女性は一応オフィスカジュアルでということになっているが、基本的にはカジュアル過ぎなければ自由度は高めな社風である)
私は基本的に社会不適合者、かつ無能なので、仕事における判断力やら専門スキルやらは何もない。
でも、自分が想像した以上に評価され、自分が思った以上のお給料ももらえるようになった。
多分、信頼度を一切度外視して、「自分が好きな服を着ます!」とだけやっていると、そこまで評価されなかったんじゃないかな。
自分がどう見られるか、見た目をコントロールすることを舐めない方が良いと思っている。
私が会社に着ていく服の時分ルールとは、以下の3つである。
※ちなみに内勤なのでスーツは着ない。あくまでオフィスカジュアルである。
①露出しない服を選ぶ

まずは基本的なことから。
露出度の高い服を着ないという点だ。
具体的には、
・膝丈より短いボトムスは履かない
・つま先やかかとが出ない靴を履く
・ストッキング必須
・肩は隠す(夏にノースリーブを着るときはカーディガン必須)
・胸元が緩い服を着ない
といったことだ。
もし露出度の高い服を着て、周囲が
この子大丈夫かしらという「不安」を抱いたり、
目のやりどころに困って「気が散る」なんてことがあれば、
その人は皆が仕事をする上で「邪魔」な存在になる。
これは信頼を得ることとは真逆の方向性である。むしろマイナスだ。
「自分の着たい服を着るんです!!」といってオフショルトップスを着て肩を丸出しにしている女性は、
真面目に仕事をしに来ている周囲の人たちへの配慮が行き届かない人、という評価を下される。
露出のあるおしゃれをしたいなら、プライベートですればいい。
仕事場には仕事をしに来ているのだ。
②遊びに来てる雰囲気を出さない

私の会社は、女性は服装規定が緩めで、割とカジュアルな恰好で着ている方もおられる。
でも、私はオフィスにはオフィスに行く恰好で、と分けている。
パリッとした格好でいる方が脳が冴える気がするし、気持ちが良いのだ。
(元々きれいめな服が好きなの絵、カジュアルな服をあまり持っていないのもあるが)
具体的には
・アクセサリーは最低限に。主張しないシンプルなもののみ
・個性的すぎるデザインの服、カジュアルな系統の服(スニーカーやTシャツ、パーカーなど)を着ない
・靴は基本的にはパンプス
・デート用にしか見えない服(柄物ワンピースなど)を着ない
など。
例えばスーツを着た男性と並んだときに
「ん?この子は何?」という印象を与えるようでは、
得られるチャンスも与えられない。
急に「この後の打ち合わせ、あなたも出てくれる?」と言われた時に
(やっば…真っ赤なダルマみたいなニット着て来ちゃった…)という事態も避けたい。

時には仕事のあとに彼とのデートが控えている日もある。
でも「花柄ワンピース」や「レースのヒラヒラスカート」は仕事には相応しくないため、着ていかない。
そんなのは土日に着ればいいのだ。(持ってないけど。)
アクセサリーは、
入社時は「婚約指輪・結婚指輪以外は一切つけない!」と決めていた。
「ファッションを楽しみに来ている」と思われないように。

でも、いまだ未婚だし、アクセサリーがないと年齢的にも味気なく見えてくる気がしたので、
昇進するごとに1種類ずつ解禁するようにしている。
今はシンプルなネックレスのみ。
今年はイヤリング(ただしオフィスに相応しいデザインのみ)を解禁しようと思う。
もしこの次昇進したら、その時はブレスレットかな。
③大好きな、素敵だと思える服だけを着る

たとえ①②を厳密に守ったとしても、
「地味で無難」な服を着ていては気分も下がるし楽しくない。
女性であるからには、「自分の気分が最大限に上がる」服を着たい。
そういう「うきうきした気分」でいるときが、仕事でも一番パフォーマンスが上がるものである。
具体的には、
・その日の気分と仕事内容に合った「色」を身に着ける
・厳選して服を買う
・素敵だと思えなくなった服は捨てる
ことにしている。
まず「色」だが、
私は、服の色は「その日一日の気分を決める」と思っている。
持っている服としては、基本的にはベーシックな色が多い。
黒、オフホワイト、キャメル、ベージュ、ネイビー、グレー。
それに加えて、差し色アイテムが少量ある。
ミントグリーン、マスタードイエロー、水色、ボルドー、くすみピンク、…
私は自分のテーマカラーというのは特に決めていないけれど、
そういうカラーを持っている人が格好良いと思う。
会社の先輩に、黒を基調に鮮やかなマゼンタのマフラーやニットを着こなしている女性がいて、
それが強烈に「彼女自身」になっていて、私はそういうスタイルに密かに憧れている。
私にとっては、イエローやミントグリーンが今の気分である。

イエローベースで肌色が明るめなので、くすみのない明るい色を着ると顔色が一気に良くなるのだ。
だけど、黒トップスでシックにいきたい時もあれば、全身ベージュ系で柔らかくいきたいときもある。
生涯愛せるテーマカラー探しはまだまだかかりそうである。
男性でも、ネクタイの色が何とも言えない「粋」な色のとき、ものすごく見てしまう。
闊達で気さくな営業部長が黄色やオレンジ系統でキャラ通りの色だったり、
課長が内勤の日にやや光沢のあるチョコレートブラウンのネクタイをしていると「え、今日何かあるんですか???」と興味津々で凝視してしまう。
ネクタイの趣味とモテ度は、完全に比例する!!!(フェチ全開)
女性はただでさえファッションに波ならぬ関心がある。
男性の着こなしを絶対に見ています。
…話が逸れました。
そう、厳選した服を着るという話だった。
私は「XZ(クローゼット)」というアプリに手持ちの服・靴・バッグ・腕時計の写真を全部入れている。(喪服以外)
アイテム数は、春夏秋冬のもの全部あわせて49だった。
ミニマリストというほどではないが、少ない方?かと思う。
私は服を買う基準がとても高い。
簡単に言えば、「私はこの子を愛し抜く!」と思ったアイテムしか買わない。
だから、毎日「愛おしい服」を着て出かけられる。
着たい服は、週2~3回でも、余裕で着回す。
微妙だなと思う服は捨てる。
(愛着があったものを捨てる方法→【断捨離のコツ】捨てて未練を断ち切ることで成仏させる)
その結果、「毎日大好きな服を着る」ことが出来るようになる。
だから明るい気持ちで仕事ができる。
さいごに
以上、私が会社に着て行く服装ルールのまとめ。
①露出しない服を選ぶ
②遊びに来てる雰囲気を出さない
③大好きな、素敵だと思える服だけを着る
色々と考えて服を選ぶのには、それなりの時間とお金がかかります。
服が好きじゃないと出来ないかもしれない。
でも、一度「着る服」で周囲の扱いが変わることに気付けば、
「服ってすごい!」と気付くと思う。
そして、オフィス街に素敵な服を着こなす人が増えたら嬉しいなと思います。
私の目の保養になるので。