無職の彼氏との付き合い方・別れるか迷った時の12のアドバイス【経験者談】

目次

無職の彼と付き合っていていいのか悩んでる人へ

諸事情で、付き合っている彼氏が無職なとき。

どういう心構えで、どう付き合っていけばいいのか。それとも別れた方が良いのか。

とても分かる。不安で不安で不安定になる気持ち。

そんな問題を解消するために、本当に役に立つ12のアドバイスをしたいと思う。

これら全部に本気で取り組めば、あなたの悩みはいつの間にか自然消滅していることだろう。

先に言っておくが、「彼の支えになる方法♡」とか「彼の就活を手伝ってあげる方法☆」とか、そんなムダな方向のアドバイスは一切書いていない。

発達障害で度重なる失業経験を持つ彼氏と付き合い、そして彼氏が定職に就いていない状態のまま普通に結婚までして、現在幸せに暮らしてる私が、

かつて本気で自分の幸せと向き合って、10ヶ月間考え抜いて編み出し、悩みを解消させた考え方である。



先に言っておくと、無職の彼氏と付き合う(結婚する)ことと、「あなたの幸福」は、直接的には関係しない。

だって、夫が無職=妻は不幸 なら、私は今超絶不幸な気分になっているはずだからだ。



でもそうじゃない。

彼の状態に対する「漠然とした不安」を曇りなき眼で見つめ、「一体何が本質的に問題だと私は思っているのか?」を抉り出し、その問題をどう捉えるか、どう対処するか次第で、あなたは「幸せな気分」になることを選ぶこともできる。


この記事には、彼氏が無職になろうがどんな状況に陥ろうがあなたが幸せでい続けられる方法を書いてある。

現に私は、もはや彼の失業ごときでは何も動じない。


本気で自分を幸せにしたい人だけ読んでください。

無職の彼氏とどう向き合うか。

別れるのか別れないのか。

自分はどのようにあればいいのか。

実践と実証に基づいた、12のアドバイス。いきます。

1.「無職 彼氏」でネット検索しない

「無職 彼氏 別れる」

「無職 彼氏 支える」

「彼氏 失業 どうしたら」

やるやる。私もやった。

というかそう検索しない限りこんな記事には辿り着かないはずだ。


でも、ずばり言わせてもらうと、その検索結果には役に立つ答えは何もない

(と言いながらこんな記事を書いてるのは矛盾しているが。)

検索結果に出てくる記事の内容なんて、そのほとんどが、なーんの、鼻くそほどの役にも立たない。

「無職の彼氏とは別れるという人の割合は何%」だとか、「無職の彼氏を支えるにはこうすべき!」とか、全部、全くもってあなたにとっては、無意味な情報



このブログ記事だって、あなたが本気で自分の問題に向き合おうと思えば、別に読む必要はなくなるだろう。(どういうことかは最後まで読めばわかっていただけると思う。)


まず、

無職の彼氏を支えてあげなきゃと思う必要なんか一切ない。

「私は何をしてあげられるんだろう」なんて、考えたり検索したりしなくていい。



なぜって?だって、あなたが「支えになろう」と思って行動しても、

彼が「彼女が僕の支えになってくれてる!ありがたい!」と感じてくれるかなんて、分からないから。

「あなたを心の支えに思うかどうか」は彼次第でしかないから。


逆に、彼が無職だろうがどうであろうが、彼があなたを信頼していれば、何もしなくてもあなたという存在自体が勝手に彼の支えになる。

だから、「彼のために」「支えになろう」と思って行動するのは無駄。無意味極まりない。

あなたからにじみ出る「何とかしなきゃ」という思いが雰囲気で彼に伝わってしまう。

彼からすれば、むしろ重い。しんどい。

それよりも、あなたがあなた自身をご機嫌に保つことに全力を注ぐ方が、お互いに100倍幸せになれる。


彼と別れるべきか?という答えもネットには無い。

そんなことを検索するのは、「私は今晩カツを食べるべきでしょうか?それとも焼き魚にすべきでしょうか?」と聞くのと同じレベルの滑稽な行動だ。

つまり「あんたがどうしたいかなんて、知らんがな」という話である。

大体、検索結果で出てきた記事を書いてる人が、無職の彼氏と付き合ったこと経験のある人とは限らない。

適当にまとめられたデータを「常識」だとか「適切な判断」だとか勘違いしないように。

人生の選択を不特定多数の人間の声に委ねると、いつも責任転嫁する、軸のない空っぽな人間になる。


自分の人生と少しでも真剣に向き合う気があるのなら、Google先生ではなく自分の心に聞くこと。彼と真剣に話し合うこと。

2.状況が変わることを期待して付き合わない。問題は「今」を許せるかどうか。

問うべきは、「今」、彼と一緒にいて幸せかどうかである。

「今は幸せじゃないけど彼が就職したらまた幸せに戻れるはず。だから付き合っておく」じゃ駄目。


あなたが「幸せに生きたい」のに、今現在「彼とともにいること」でどうあがいても幸せに思えないなら、

一緒にいる必要はない。


だって彼、就職してもまた辞めるかもしれないよ。

もしくは、彼が病気になって働けなくなったら?

彼の勤務する会社が倒産したら?

その度にあなたは不幸になる。

人生、どんな人と付き合ったってその先に何が起こるかはわからない。今は定職に就いている人も、今後そのままかどうかは分からない。

「今のあなたには不満だけど、状況が変わってくれるならいいよ」などという条件付きの幸せはいずれ破綻する

彼に自分の人生の責任を負わせるな。幸せにしてもらおうと考えるな。彼は彼で精一杯かもしれないのだから。

なりたきゃ自分で勝手に幸せになるしかない。

そしてあなたにはその力がある。

「私を幸せにしてくれる気はないの?」なんていう考え方をするのは大人として情けない・恥だと思おう。

(※彼氏が社会人な時点で、お読みいただいている方がお子様ではないという前提で書いています)

今、彼との時間を幸せに感じられないなら、未来なんてあてにせずに別れた方がいい。(これは相手が高収入だろうが同じだけど)。

つまり、自分に問いかけるべきなのは、今を許せるか許せないか、それだけだ。

そしてそれは、誰にも判断ができない。唯一あなただけが、その答えを導き出す力を持っている。

3.彼を支えよう、なんて思うな。就活にも協力はするな

彼に職が見つかるまでは私が支えてあげよう、私が心の支えになってあげなきゃ、なんて一切思わなくていい

彼は大人でしょ?あなたが母親みたいに面倒見る必要はない。そうしたきゃ自分で何とかする。

就活の手伝いも。具体的に頼まれたことぐらいはやってもいいけど、基本的に特に何もしなくていい。

心の中で応援はしていいが(ただし心配はしなくていい)、求人集めだの段取りだの面接の練習だの、彼に頼まれでもしない限り、やろうとしなくていい。

(※例えば、偶然彼の興味がありそうな求人を見かけて、彼に見せたいと良いと思ったら見せてあげたりしてもいいけど、自分から率先してそういう求人を探してあげたりは全然しなくていい。)


彼の母親になってはならない。
世話を焼きすぎると、彼はプライドを折られるか、甘えきって自主性を失い何もしなくなるかのどちらかだ。


あなたが主導しないと何も行動できない男が魅力的か?将来有望か?

自由に泳がせて、彼が自主的に何かやろうものなら頭の片隅で応援する。何もしないようなら、彼が何もしないことを許せるか自問自答する。

それだけでいい。

(もしくは本当は彼はやっているけれど、何もしていないようにあなたからは見えているだけかもしれない。後にも書くが、気になったらちゃんと話し合うことだ。)


ただあなたは日常を自分の幸せだけを考えて、ご機嫌でいつも通り過ごしていればいい。

彼にとってはそれが一番ありがたく、嬉しいことなのだ。

4.彼の人生は他人事だから責任を負わない。一緒に落ち込まない。

真面目な女性ほど、彼の無職を重く捉えすぎる。

この先どうしよう、どう対処すればいいの、私はどうなるの、私のせいなのかな、…云々。

いやいや。

この先どうするかは彼が決めることだから。

あなたのせいじゃないから。

別にあなたの人生がどうなるわけでもないから。彼の人生だから。


彼に降りかかる出来事は、ほとんど「他人事」だと思いなさい。

「え?無職?あー今はそうなの?ふーんへー。で、今日何食べる?」

という感じで、自分ごとのように悩まない。

彼の方も、彼女が自分のせいで重苦しい雰囲気になっていたら、あまり一緒にいたくないという気持ちになってしまうかもしれない。

苦境にいる相手に対する、男女の優しさの表現方法は異なる。

女性にとっては「相手の不幸にできるだけ深く共感・共鳴すること」が一番の優しさになると思い、そうする。

しかし男性は逆だ。

「ま、お前なら大丈夫さ!」と背中を一発バン!と叩くだけでいい。相手の不幸には深入りせず、気楽に構えるのが一番の優しさなのである。


結婚しているなら確かに他人事ではなくなる。

だが、そもそも相手の失業ぐらい受け止められないようじゃ結婚には向いていない。

失業を、「道を踏み外すこと」とか「イレギュラーなこと」だと思っちゃいけない。

人生、一度や二度くらい失業して普通だ!ぐらいの心構えが必要である。

相方が失業したら自分はどう考えてどういうカードを切るか、というシミュレーションは、結婚するつもりなら、暇な時にしておいても良い。

(まあ大抵、「自分が稼ぐ」とかで解決するんだけど、女性はどうもそういう意識や覚悟に欠けているところがあるので、これを機に意識改革を……とまあ、この点はまた後述する。)

少なくとも、相手を責めるのはナンセンス。彼は他人です。彼にとっても、あなたは他人です。

別にあなたが落ち込む必要もない。

必要なのは、生活費のやりくりをどうするかを考えることだけである。

「あら!あなたを居させないようなところ、辞められて良かったじゃない!」と豪快に笑いつつ、今後の家計に必要なお金と、どうやりくりするかを冷静に計算し始めるくらいでいい。

5.彼に寄り添おうと自己犠牲・我慢するな。

恋人と幸せにやっていくためには、自己犠牲精神はいらない。

自分の何かを捧げて何かを犠牲にする関係は、恋人同士とは言わない。それは主君と家臣とか、神と供物の関係だ。

「何も犠牲にしなくても大丈夫な人」と付き合うのが一番幸せな道だ。


自己犠牲は、美しいようで、実際はどろどろしたものだ。

「あの時支えてあげたんだから」という、見返りを求める気持ちが無意識に芽生えてしまうからだ。

だから、一緒にいてとっくに不幸なのに「まだ私は見返りをもらってない」と相手に執着してしまう。

でも、相手にとっては「頼んでないのに色々と差し出してくれる都合の良い存在」に成り下がっていく。期待した見返りなど与えてくれない。悪循環である。


よく犠牲になるのは、自分の感情・お金・時間である。しかし、これらは絶対に死守しなければならない。


自分がモヤモヤすること・イライラすることは、心の中に一瞬たりともため込まず、徹底的に潰しなさい。

例えば、

● 彼が真面目に将来を考えてくれないことへの不満に対する我慢。
→「あなたが真面目に将来を考えてないように見えるので、私は不満な気持ちを覚えています」と彼に今すぐ話せ。我慢するな、ため込むな、吐き出せ(ただし主語は「私」にして、冷静に話すこと。)

● 我慢して笑顔を作ること。
→楽しくないのに笑うな。なぜ楽しくないのかを彼に話して、あなたが笑顔になれない問題を解決すべきかどうか、もし彼が「あなたに笑顔でいてほしい」というのなら、どうやって解決するか二人で話し合え。

● デート代を払ってあげる立場になってモヤモヤすること
→モヤるなら金のかかるデートに行くな。個人的に行きたい場所なら一人で行け。後述。

●自分の時間を削って彼の活動に協力してあげること。
→普段以上のことをする必要はない。あなたはいつも通りの生活していればいい。彼が面接から帰ってきたとしても、だるければ、わざわざ晩ご飯作って待ってあげたりしなくてもいい(一緒に安いラーメン食べに行くとかでいい)。



いくら恋人同士であっても、人間関係は「一人」対「一人」でなくてはならない。

そうでないと依存や主従・執着など、不健全な関係が出来上がる。


あなたは、彼の一部になってはいけない。

彼に寄り添ってはいけない

あなたはあなたという、独自の思考回路と感情を持った一個の人間でなければならない。元々そうであるはずなのだ。

もしあなたが彼の力になりたいと思っているのなら、考え直したほうがいい

彼とて一人の人間だ。しかも大人の男である。

あなたが惚れた男性をナメてはいけない。彼は立派で、自分の問題は自分で対処できる力があるのだ。別に自分の世話をしてくれるしもべは必要ないのである。

自立した人と人との関係を、自己犠牲によって自ら壊してはいけない。

むしろ惚れた男には、勇気を持って、あなたの心の奥底にある不安や悩みを打ち明けろ。

やることはたったそれだけでいい。それを受け止めきれない(はぐらかす・反発する・虫する)男なら、勇敢なあなたには相応しくなかったということだ。それが早く分かって良かったというだけのことだ。

しっかり話し合えた後はもう、彼に構わず、自分のやりたいことをやれ。

彼のために時間を割くな。なぜなら、あなたが期待するような見返りは絶対に帰って来ないから。

「私がこんなにやってあげてるのに、あなたは本気でどうにかしようとしてるの?」などという不満が出て来るばかりだから。


自己犠牲しない生き方は簡単。自分の「」に従うことだ。

快いことだけをする。逆に、少しでも心がモヤっとすること(不快なこと)はやらない。

彼の言動にムカついたら怒っていい。

疲れたら休んでていい。

結果的に、彼と一緒にいることが「不快」だと気付いたならば、別れたらいい。

あなたの自立を、つまり自由を許してくれる男が、本当に一緒にいるべき、器の大きな男だと私は思う。

6.お金は貸さない

私は彼に、お金を貸してと言ってきたら別れる、と言ってある。

ヒモとは絶対に付き合わない。そこは譲らない。

彼だけでなく、どんなに仲が良い妹や弟であっても、彼らが大人である限り、絶対にお金は貸さない。大事な人であればあるほど、そんなことで関係を壊したくないからだ。

愛を壊すくらいなら絶交したほうがましなのである。


失業手当とか貯金とか、病気になったなら傷病手当とか、最悪生活保護で日本人は生きる権利を与えられるのだから、自分でなんとかしてもらう。


「お金がないと死ぬ、貸して」とか言われたら、「私はそんな奴といたら死ぬ、ごめん」とお断りする。

所詮は家族だろうが恋人だろうが「他人」である。

冷たい?でも私、お金の無心を断ってでも守りたい大事なものがあるんだよ。


ちなみに私の彼の場合はADHDで障害年金が下りている。実質的にベーシックインカムというやつである。日本の福祉も捨てたもんじゃないね。障害者手帳があるとデートスポットも色々と割引になるしね

もし、彼がどうしても「会社員」が向いていない、どんな会社にいても続かない、のであれば、ADHDとか他の何かを疑っても良いかもしれない。

病院で診断を受けて、届け出れば、障害者手帳をもらって障害年金をもらえるようになって、別に無職であることが大きな問題にならなくなる可能性もある。
(これ本当はめっちゃお勧めしたい。彼にとってはどうにせよ、あなた=彼女側にしたら、遊園地とか水族館とか、同伴者一名まで半額とか無料になる所が多いからメリットである)


彼は「養って~」と冗談交じりでたまに言いつつも、ちゃんと私の線引きは理解しているようで、ちゃんと欲しいものがあればバイトとかして自分で何とかしている。

結婚してからも財布は別で、生活費もデート代も完全に折半だ。お互いに一人暮らしだった時のルールのまま。

※世の男性は、妻が専業主婦だったら妻に生活費+α を渡すことがほとんどだと思うので、私は鬼なのかもしれない。男性ってすごい(懐が広い)ね。でも財布を一緒にするのはどうーしても嫌だ。

私は日頃、無駄な出費をしないようにという意識はあるが、特に我慢しているという思いはない。
(彼の方はカツカツかもしれないけど)

よほどお金に困ってたら一回役所に行くとか、病院に行くとか、自分が食べていくために動けることはある。

あなたがお金を出さなければ彼は生きるために何とかするしかなくなるはずだ。




これと関連して、「安易に同棲しない」というのもあるかもしれない。

きっちり財布を分けてあなたはあなたで生きてね、という了承を取るか、「別にヒモでもいいわよ、あたしが稼ぐから」とか、あなたも納得ずくならやってもよい。

でも彼があなたの経済力に頼る気でいるなら、うーんちょっと待った方がよくね?と言いたくなる。


同棲については、そういった面で彼を信頼できるようになってからにした方が良いと思っている。

7.今、彼と一緒に居られる幸せをめいっぱい味わう

無職のいいところは、大体いつでも家にいてくれることである。

家に帰ったら彼が待っている。朝も見送ってくれる。(うちは彼は寝てるけど…)

もしも彼がサラリーマンだったら?

帰りが遅い、休日出勤、デート中にお客さんから電話、家事をしてくれる元気も時間もあまりない、休みの日は午後まで起きない…(うちは無職でも昼間で寝てたりするけど…)

そういうのから一切解放される。


彼氏が無職って、働く女子にとっては結構恵まれてる環境なのだ。彼が家事とかやってくれたらの話だけど。

私も、彼が自宅にいることに慣れている。

彼はちょこちょこバイトに行くこともあるけれど、基本的に家にいる。



一度彼が、自宅でフリーランスで仕事を請け負っていたときに、仕事先から正社員登用への推薦を受けていたことがあった。(最終的にそことは縁が切れたけれど。ADHDあるあるとして、「雇用されること」は全く向いてないので続かない。)

彼が正社員になるかも?となったときに、私がまず思ったのは
「彼が晩ごはん作ってくれる時間がなくなったらどうしよう…」ということだった。


彼が毎日晩ご飯を作ってくれる今が、すごく幸せ。

ストレスフリー。

彼は楽観的で明るい性格で、家の中の空気も明るくなる。

私も幸せでいられる。

彼は私が笑顔でいると喜んでくれる。私をとても大事にしてくれている。

愛情を与え受け取り合う一対の存在。幸福の循環。


結婚する前は、彼と一緒にいるか別れるか、真っ剣に考え続けた。

毎晩、会社から家に帰るときに、「私が帰るべき家は、果たして彼と同棲しているあの家なのだろうか?」と自問し続けた。


この先何がどうなるかなんて誰にも分かりはしない。明日東京が大地震に見舞われるかもしれないし、私が事故に遭うかもしれない。

そんな何かが起きたときでも、彼の傍にいたいかどうか

それとも、彼はお荷物になるだけなのか。


私は、究極の選択をした。

彼と別れた場合の先のことも真剣に吟味した。

そして出た答えは、「彼と一緒にいるときに得られる幸せ」を選ぶ、ということだった。

彼といる方が自分の幸せに繋がると判断した。


一度決断してからは、未来への不安を気にせず、目の前の幸せを最大限味わおうという努力を始めた。

帰宅後のハグ。一緒に食べるご飯の味。一緒に見る映画で同じタイミングで笑う瞬間。何気ない会話。


そして気づいたのは、彼が無職だろうが何だろうが、こちらのスタンス次第で、手放しに幸せを享受することは可能だ、ということだ。


彼との時間は、彼がどんな状況であろうが、どれもかけがえのない時間だ。それを不確かな未来への不安で汚してしまうのは、彼が私に向けてくれる愛への冒涜である



彼の性格やら相性やら何やら総合的に見て、彼と一緒にいることで、あなたの幸福や愛がどう足掻いても欠けてしまう状態なら、別れるという決断をして良いと思う。



一旦、無職云々を度外視して、なーんにも気にしないで、ぼーっとした状態で、純粋に、一緒にやって楽しかったり癒されたりすることをやってみるといい。

お菓子を食べながら家で映画を見るでもいい。

足の裏をマッサージし合うでもいい。

「あーなんか、こういうのだよな」「私の人生には今みたいなのがあった方が良いかもな」と思えるなら、もっともっと、幸せを享受する余地がある。




あなたが不安に心の目を曇らせているだけで、その不安を一旦脇に追いやれば、実は彼はあなたを前まで通り普通に愛してくれていたり、大事にしようとしてくれていたりすることに気付くかもしれない。

それを受け取って、「あなたが」幸せになろう。

幸せでいよう。


もしくは、無職という不安を取り除いても余りある相性の悪さとか、彼が家事すらやってくれずに四六時中ダラダラしててマジ無理とか、全然大事にしてくれず心無いことを言ってくるとか、

「いや、彼といても私あんま幸せじゃなくね・・・?」と気づく場合もあるかもしれない。

あなたが幸せじゃないと感じるなら、あなたが幸せになるために、その彼とは別れても良いと思う。



私は、「彼が無職の今でさえこんなに幸せなのだから、もうこの先何があっても幸せでいられる気がする」という境地から始まり、むしろ今では

「私の方が稼いでるんだから、彼は家にいてもらった方が、この先子供とかできたときに世話してくれるし、すぐ職場復帰できるかもしれないし、良いじゃん」

「頼むから定職になんか就くなよ?就くなよ?(まあ多分無理だから心配しなくても大丈夫だろうけど!)」

と本気で思っている。


(だって、毎日晩ご飯作ったり家事をしたり、したくないもん。彼が家にいてやってくれている今が良いもん。はい、自己中です)

8.彼を信じようとする努力は無駄

信頼とは、自然と芽生えるものであって、「信じよう」と意図してできるものではない。


私、彼を信じてる!

彼ならいつか社会復帰してくれるだろう。
ちゃんと就活してくれてるだろう。
私との将来を真剣に考えてくれてるはず。

…それって、ただの「願望」じゃないですか。

就職するもしないも、彼の人生である。
あなたと結婚するもしないも、彼の自由である。

いくらあなたにとっては「当然考えるべきこと」でも、彼にとってはそうではない。


信じようと努力しなきゃならない時点で、あなたは疑念を持っている、つまり全く信頼していないのだ。
「期待」しているだけ。

向き合うべきなのは、「私が期待する未来像」ではなく、「今の彼」だ。彼が「今」持っているものだ。

彼が「今」持っているもの、それであなたは満足ですか?という話。

もし「不満です」という答えなら、多分あなたは今後も彼に不満を抱く。



あなたが幸せになるのに必要なのは、「いつか彼が・・・」という「願望」は捨て去り、一旦彼への期待はもう一切諦めて、自分の直観的な嫌な予感(彼はこのまま一生パッとしないままかもしれない、という)を受け入れよう。

諦めよう。というのはつまり、自分が見たままの彼を受け入れよう、ということだ。

 

ちなみに私は、彼がいつか就職するだろうという期待は一切持ち合わせていないし、何なら今や、してほしくない。ごめん。

ADHDは起業家に向いているというけれど、例えば彼がいつか起業して一山当てるかもしれない、いわゆる世間でいう「成功者」になるかもしれない(なってほしい)、などとも全く思っていない。

正直、趣味関連で遊ぶ方が好きな人なので、そんなビジネス向きの能力があるとも思っていない。


・・・ただ正直に言えば、若輩者だった頃は、「いつかは彼も」とでも思い込まないと不安でメンタルが持たない時期もあった。

どうやったら期待を捨てられるだろう、とずっと悩み続けていた。




でも、彼との日常を繰り返すうちに、
「あれ、その”いつか”が叶っていない今でも、じゅうぶん幸せじゃね?」
「それが叶わないことで、何が悪いんだろう?」と自然と思えるようになった。

え、別に今でいいじゃん。今幸せじゃん。

私の持ってる不安って、完全に取り越し苦労じゃん。不安になり損じゃん。

じゃあもう幸せでいいや、全部手放そーっと。


てか、彼が起業して成功するとか、多分無いじゃん!笑

目の前で一番近くで見てる私が思うんだから、絶対ないじゃん!(ごめん)


 

かつての私も含め、勘違いする人が多そうなのだけど、これは「信頼していない」「彼を信じてあげられていない」というのじゃなくて、

むしろ、「(それがどんなに不都合なものであろうが)私の感覚を信じる」そして「私が感じたままの彼を許容する」ということなのだ。

それができない限り、期待と現実のギャップに苦しみ続けることになる。



そして高確率で、いつかあなたには限界が来る。「期待してがっかりするのに、もう疲れた」と。





信じきれないことを、無駄に信じようと頑張っても、無駄に心を疲弊させるだけ。

彼の能力面が不安なのだったら、「彼は出来る人のはず」「彼の能力を信じてあげなくちゃ」なんて思うのはやめよう。

彼がイマイチ頼りないのだったら、「彼はいつか頼りがいのあるナイスガイになるはず、と信じてあげなくちゃ」なんて思うのはやめよう。


「あーあー、この人は、ああいう器用なこと、多分できなさそうだなあ・・・」
「なんか妙に頼りないとこは、簡単には変わらないだろうなあ・・・」
「将来のこととかまだ真剣に考えて無さそうだなあ・・・」

と、心のどこかでうっすらと諦めというか、当たって欲しくない予感というのがあなたの心の中にあるのなら、

そのあなたの直観は、多分、残念ながら、当たっている。

多分あなたはそれを認めたくないだろうけど、
私も最初は「彼は本当は、ずーっと家でゲームできて誰かに養ってもらえるなら幸せ~、極力働きたくないでござる、みたいな考えの人」だなんて認めたくなかったけど、



彼はあなたが見ている、そのままです。

これからも。変わりません。

すみません。





はい、一度がっかりして、若干息も止まりそうなぐらいショックを受けて、深呼吸したところで。




そのかわり、あなたには何が信じられる?

彼について、努力せずに素直に信じられるところ、何が挙げられる?


「なんかこんな状況なのにあっけらかんとしてる楽観的なところ」?(もっと危機感持てよとは思うけれど)

「うじうじしてるけど、私には絶対的に優しいところ」?(そのうじうじにイライラもするんだけど)



うん。素敵じゃないの。



彼の数少ない(失礼)その美点を、あなたがかけがえのないものとして、手放したくないものとして感じるかどうか。




全てはそこにかかっています。




彼と別れたとしても、彼と同じ美点を持つ人と出会えるとは限らない。

別の美点を持つ別の人と出会っても、その人は多分また別の点であなたをがっかりさせる欠点を、多かれ少なかれ持ち合わせている。

「女性を不安にさせる余地のない、よくできた男」というのは、ほぼほぼ存在しない、と思っていていい。





それでも、「やっぱり彼と一緒にいるのは違う」と思うのか。

それとも、「私には彼だ」と思えるのか。


私が彼に抱いている信頼というのを例に挙げると、

「ま、定職つかなくても、この人勝手にバイトとか見つけて欲しい物は自分で買ってるし、この人はまあ何とかやってくだろう」

「私に金貸してと泣きついてくることは無いだろう(バイクで事故って両手両足動かなくなってバイトもできなくなった、という事態にでもならない限り)」

「私には基本優しいし、これからもまあ大事にしてくれるだろう」

ぐらいだ。




私が幸せに生きるために必要な信頼は、これくらいで十分だった。

「彼がいつかビジネスを立ち上げて儲ける」なんてことは、私が幸せになるためには、必要なかったのだ。


あなたが彼のなかで信頼する面を、あなたがどの程度重視するか。

そして信頼できない面を、あなたがどの程度重視するか。




信頼できない面については、以下の2つのどちらかが当てはまる。

● お互いに会話したり行動で示し合ったりする経験が足りておらず、相手の考えに対する理解が浅い

● 単純に彼の人格や能力があなたの思う「信頼に足る人間」のレベルに達していない


まず1つ目の
● お互いに会話したり行動で示し合ったりする経験が足りておらず、相手の考えに対する理解が浅い
について。


例えば彼が今後の就活やら、お金やら、結婚やらに対してどう思っているのか。

内心彼なりにちゃんと考えて計画立てているかもしれないし、本当に何も考えていないかもしれない。


深い、長い関係を築きたいのならば、心の深い部分を差し出し合う会話をしよう。

彼に聞いてみよう。※詰問ではなく、質問で。

ほら、映画やらアニメやらでよく見る人間関係のすれ違いって、
「いやそれ、圧倒的にコミュニケーション不足ー!!」って突っ込みたくなることあるでしょ。
「お互いに胸の内曝け出して話し合ってたら一瞬で解決してたやつー!!」って。

あなたと彼もそうです。



もちろん、曝け出し合った結果、互いにとって「思ってた理想」と食い違うことはあります。

最悪、「二人の間には埋まらない溝がある」ことを再確認する結果になることもあります。



それが怖いんですよね。相手の本心を確かめるのが。

他人やフィクションに対しては「さっさと伝えろよ!」とじれったく思うのに、
いざ自分がやるとなると、すごく怖い。

分かる。






でもね、勇気を出して。

「ねえねえ」とあなたが話を切り出したときに、彼が耳を傾けてくれるかどうかも、今後の関係をどうするかの判断の基準になる。

ゲームしながら「んー?」などと適当に返事してきてもまだ諦めない。

「大事な話だからこっち見て~」と言って、こっち向いてくれるかどうか。



それも、やってみないと分からない。

分からずに不安なままでいるより、早い方が良いよ。その分、早く先に進めるから。


● 単純に彼の人格や能力があなたの思う「信頼に足る人間」のレベルに達していない

彼を信頼できない理由がこれなら、さっき言った「彼について信じられる部分」と天秤にかけて、
彼と一緒にいるときの、総合的なあなたの幸せ度を自問自答してみること。

彼を許せるかどうかを自分の胸に聞いてみること。

「彼のこういうところって、人格的にどうなの?」

「彼がこんなことも出来ないことを、私は許せるの?」

その判断基準はあなたしか持ち合わせていないし、あなたにしか決めることはできない。

9.彼との時間以外を充実させる

「忙しくする」というのは以外と単純な解決法である。

やりたいことや仕事が忙しくなると、疲れて帰ってご飯を食べてお風呂に入って寝るだけの日々。

それはそれで充実していて幸せなことで、細かい悩みなんて考える暇もなくなる。




仕事に没頭してみればあなたの給料も上がるかもしれないし、副業とか資産運用とか、お金を増やす方向で忙しくしてみるのがおすすめ。

その結果お金の心配が減れば、「彼が無職」という問題はあなたの中で小さくなっていく。

まあ別にお金にかかわらずとも、趣味とか友達付き合いとか何でもいい。


私の場合、結婚する数年前、彼氏が無職になって少ししたタイミングで、会社が繁忙期になって帰りが21時や22時になった。その時は、彼が無職であることを悩む心の余裕がなかった。

それよりも、帰って晩ごはんを作ってくれていることのほうが100倍ありがたくて身に沁みた。

無職でいてくれてありがとう!!と、この時ばかりは思った。

仕事で忙しい男性が家庭的なお嫁さんを欲しがる理由が分かった。


その甲斐あってか給料も多少上がって、自分の経済力に自信が出てきた。

そうするといつの間にか彼はフリーの仕事を請け負うようになっていて、「彼が無職」という事態は解消してしまった。(まあまたクビになって、それからも仕事続かなくて、今は月数回のバイト生活だけどね!)



問題というものは、問題視しなくなった途端、いつのまにか解消していたりするものだ。

*最強の問題解消法についてはこちらで詳しく書いています。→ あらゆる問題を一瞬で解決するには、問題を問題と認識しなければ良いのです。

10.これを期に仕事を頑張り、経済的な責任感を養う

彼氏が無職であることを悩んでしまう人は、自分の稼ぐ力に不安がある人だ

つまり、自分への不安を彼に責任転嫁しているのである。

逆に、ある程度の収入を持っていると、ちょっと相方が失業したくらいでは動じない。

むしろ「私を支えるために家庭に入って!」とお願いして専業主夫になってもらうくらいかもしれない。

そういうの、もっと出てきてもいいと思う。

彼氏の、夫の失業くらいではビクともしない女性がもっと増えていい。

しかし、現代のほとんどの日本の女性というのは、
「いずれ自分が一家を養えるまでにならなければ」なんて責任感はこれっぽっちも持たずに大人になる。

「自分一人が自立できるように」ぐらいは思うかもしれないが、

「家族が出来たら養わなければ」とは思っていないのが、多くの日本の女性だ。

「そこそこの年収の人と結婚できたらいいや〜」と、基本的に経済的に男性への他力本願である。

恥ずかしながら私もそうだった。




本当に「男女平等」というのなら、

男性は「将来は家族を養わないといけない」なんて重責を感じないで育たないといけないのに、男の子は多分少なくとも高校生ぐらいからはその意識を念頭に生きているんじゃないだろうか。

女性は「将来はまあ私が家族養ってもいい」ぐらいの気概で育たないといけないのに、女の子はそんなこと一切思わずに育てられる。

もう、子どもの頃から不平等である。



これって、生まれつきの男女差のせいなんですか?

男は元来「経済的に優位に立ちたい」生き物だし、女は「守られたい」生き物だからそれは自然なことだ、それでお互い幸せだし良いんだ、みたいな説もあるかもしれないが、ほんまか?


いや、ただの同調圧力のせいでそう思わされてるだけじゃね?と思う。

だって私は状況が変わって考え方が変わったから。



「本当にその重圧から逃れられるなら、願わくば養われたい」と思っている男性って、少ないんですか?(うちの夫は思ってるし言ってます。良い意味(?)でプライドが無いので)

「かっこ悪いから」とかいう外面を引っぺがして、本当の本心としては、どうなんですか?


・・・ごめん、男性になったことはないので、「基本的には”男が養う側”でいいよ」と本心から思ってる男性が圧倒的多数派なら、とやかくは言いません。




だけど現実的に、男性側が失業することもあるわけで。
「本当はなれるなら専業主夫になりたい」人もいるわけで。

彼が無職である今こそ、この男女の責任感の落差を是正する良いチャンスではないか。

男性側の経済力に少しでも依存する気でいた自分を省みるチャンスではないか。

(こっちでも力説してます→結婚できないのは男に経済的に頼る気満々だからよ。女たちよ自立せよ


デートがいつも割り勘だからたまにはご馳走してほしい?
誕生日プレゼントが安物だった?

しばくぞ。

目を覚ませ。

(※当時の自分に対して。)


時代は令和になりましたよ。

いい歳して寄生虫みたいな心根の自分を「気持ち悪い」と思えるようになろう。

私も、元々お金には興味がなかった。でもそれは、自分の「生」に対してまだ責任感がないせいだった。

仕事をし始めて、「自分で稼いで自立することは、こんなにも楽しい」と気づいた。

稼ぐとは、生きる糧を自分で調達することだ。それがこんなにも心をしゃんとさせ、自由な気持ちにさせるものだとは。

私子供だったんだな、と思い知った。

大きな子供は卒業しよう。

彼への依存を卒業しよう。




そして、無職の彼と今後生きていくのに必要なお金を計算しよう。

お金の計算というのは、生きていく上でほぼ最重要と言ってもいい力だ。

(「お釣りがいくら」とかそういう計算ではなく、人生におけるお金の収支のシミュレーションとか、家計の改善方法を考えるとか、今ある資産をどうすればどれくらい増えるとか、節税方法とか、そういう計算のこと)



私は、MBTIという性格診断テストでINFPという、お金の計算とか、そういう実質的なものには最も興味が無いとされている性格分類なのだが、

大人になって会社員になってビックリ、お金の計算が大の大好きになった。




挙句の果てに、彼がこの先ずっと就職せず年金生活だと仮定して、

今後私が60歳になるまで、仮に子供を1人産んだ場合と2人産んだ場合にかかるお金を、Excelでものすごく細かい表を作って収支を緻密に計算し尽くした。

めっっちゃ楽しかった。


今後の見込みの給料、産休育休中の給付金、NISA、iDeCo。

生活費、教育費。子どもは高校からは私立でも入れられるのか。小・中お受験は厳しそう。大学は奨学金を使わない前提で。

子供や甥姪(まだいないけど)へのお年玉、誕生日プレゼント費用、何かあったときの臨時の大型出費(大病を患うとか)、引っ越しやら何やら、お金がかかる可能性のあるものを思いつく限りシミュレーションに含めた。



で、出た結果を見て、「あれ?これ何とかなるんじゃね?」と気づいた。




これは、「彼が無職」という不安を払拭するのにかなり役立った気がする。 

お金の心配って、一番大事。そしてその不安って、漠然としてる。


その「漠然」は、超絶具体化することで、解消が可能。



お金の計算能力、これを機に身に着けてください。

多分そのExcelを彼に見せれば、あなたに家計を任せても大丈夫、と彼はほっと安心して、
ぽろっとプロポーズされるかもしれません。知らんけど。

11.金のかかる遊びには一人で行け

彼氏の無職に悩むということは、あなたも多分大人か、大人に近い年齢の女性だろうと思う。

でも彼が無職。金がない。だから、いい感じのデートができない。

連れていってもらえない。

露天風呂つき客室の宿で温泉旅行?
高層ホテルで夜景?
食事はSNS映えするオシャレな店?

ひ と り で 行 け

社会人なら自分で稼いだお金で行け。
学生なら稼げるようになってから行け。



あ、「彼の分も当然私が全額出すわ♡」とか、彼が「俺、貯金めっちゃ余裕あるし全然OK~」なら、遠慮なくお二人で行ってきてください。

「自己犠牲するな」「溜め込むな」とは言ったよ?別に行くの我慢しなくていいよ。

でも彼がお金ないのに、うーん……て感じなら、彼抜きで行けばいいやん。




大体、無職の男性が金を使うデートをしてくれるだけありがたいと思うべきだろうと思う。

もし欲求が頭をもたげたら、「危ない危ない、危うく寄生虫根性が出るとこだったわ」と自分を戒めよう。

それから、デートの定義をもっと広げよう。

何なら、二人で手を繋いでゴミ捨て場までゴミ捨てに行くでもいいじゃん。
ゴミ捨てなんて面倒臭いだけだけど、好きな人とお喋りしながら行けば苦もないじゃん。

何食べたい?と言われたら、別の意味での贅沢を言えばいい。

「おうちで釜玉うどん!作って!」とか。
で、ソファでだらだらしとく。

冷凍うどんを温めて生卵を乗っけて出してくれたらちゃんと喜んであげよう。
そこまでしてくれたら個人的にはめっちゃ嬉しいけどね。


無職の彼に「どこ行きたい?」と聞かれた時におすすめの返答は、

「近所の公園に猫を触りに行く!」
「お弁当作って自転車で○○公園まで行ってみよ!」

・公園 = 無料
・程よく良い雰囲気になり得る
・気分転換になる
・運動不足解消になる
・人によってはバドミントンとかすると楽しい(私は球技が壊滅的に下手なので絶対しないですが)

と、公園は無職にとって嬉しいデートスポットNo.1。(知らんけど)

ラグジュアリーなデートスポットに、どうしても「彼氏」という存在と行きたい!なら、
金払ってくれる男性に乗り換えたらいいんじゃないですかね。


「ワタシの思うステキな恋愛☆」「素敵なデート♡」像を彼氏に押し付けるな、という話。



もちろん、今の彼とどうしても行きたい場所があって、お金がなくて行きにくいなら、
彼とちゃんと話し合って、「就職できたら就職祝いに行こうね」とか、何かしら約束してそれをモチベーションにしたって良いと思う。

それとか、誕生日にだけちょっと良いご飯行くとかね。

それだと年1回だけだし、さすがにお金なくてもそのためのお金ぐらいは工面してくれるのではないかな。どうかな。

12.話し合う

恋人が無職になった。

たかが無職。されど無職。

色々言ってきたけど、大事な問題じゃない訳がないんですよね。


大切なことほど、話をすること。

愛する人には、自分の中の一番大事な思いを言葉で差し出すこと。

「コミュニケーションの深さ」は「思いの深さ」と比例しているのがいい。


自分が感じていること、不安なこと、考えていることを丁寧に言葉にする。

そのためには、自分の思いを自分で言語化できる必要がある。

なぜ、何が不安なのか。

どこが不満なのか。

どんなときに、どうして不快に思うのか。

どうなればいいと考えているのか。

言葉で伝えると感情的になってしまったり支離滅裂になったりするようなら、一度文章化してみよう。

ただ、手紙を渡すというのは一方的な思いの押しつけになることもあるから、手紙をカンペとしてチラ見しつつ、お互いの表情を見ながら会話という形で話し合うのがベストだと思っている。

女にとっては摩訶不思議なことなのだが、

あなたの不満や危機感は、その100分の1も彼に伝わっていない可能性が高い

もしくは、不機嫌さはにじみ出ているけど理由がわからない、と思われている可能性も高い。

男というのは、「いや、分かるだろ!!!今の状況的に普通に考えれば!!!!」
というようなことも、全部全部言わなきゃ伝わらない生き物なのだ。マジで。



基本的に「あなたが言葉に出して言っていないことは一切彼には伝わっていない」と思っていい。

私は、大きな悩みがあるときに「自分一人では解決できない」と煮詰まったときは彼に打ち明けるようにしている。

彼が無職のときも、不安をぶっちゃけた。

「このまま○○君と一緒にいるべきか、分からなくなる時がある」と。

無職問題以外にも、他のことで彼にブチ切れたこともある。

私がぶっちゃける度に、彼は毎回「そんなふうに感じてたなんて」「そんなに不快な思いをさせてたなんて」と衝撃を受けている。

そして、その度に思う。「気づいてなかったんかーい。」と。

言葉にしなければ彼は絶対に私の苦悩には気付かないんだな、と。


勇気を出して話したのにまともに取り合ってくれないときは、「別れる(彼からの開放)」というカードを出すかどうか、真剣に考える必要がある。

どんなに冗談が通じ合って一緒にいて楽しい相手でも、真剣な話に取り合ってくれない相手とは、個人的には、将来どうしても幸せになる未来が見えないからだ。

私の基準と、あなたの答え

私の場合は「別れない」という選択をしたわけだが、100人いれば100通りの答えがあるはずだ。

参考までに私が譲れない基準をまとめておこうと思う。

  • 一緒にいる時に幸福感を感じる
  • お金を借りてこない
  • こちらの真剣な悩みを軽視しない、そのことについて話し合える
  • お互いに、相手への愛情と思いやりを行動で示している

思えばこれって、相手が無職であろうが無かろうが同じなんだな。
つまり、「無職」というだけでは、別れる決定打にはならないということ。


ADHDである彼は、これまで入った会社すべて(!)に爪弾きにされてきた。

それからは、就労移行支援施設に通って就職してはクビになり、また別のところで雇用主と揉めてクビになり、……。

「私この人といていいんだろうか?」「別れるか別れないか、どうやって結論を出すか?」と10ヶ月ぐらい考え続けた。

そして上記の12のアドバイスの通りの考え方・行動を選択した。
すると、私の悩みは次第に消えていった。

それまではお互い一人暮らしだったが、悩みが解消して、彼と生きる覚悟が完全に固まって初めて同棲、そして結婚。




今では、彼が無職でもバイトでも派遣社員でも、どんな状況でも別に何も思わない。

それどころか、彼が新しいバイトを始めたら(さて、今度はいつクビになるかな~?)と内心ニヤニヤしながら遠巻きに見守っているぐらいである。


何度目かの就職先から彼がクビ宣告を受けたことを聞いたときに、
「○○くん、雇われるの向いてないよ」
「会社に就職しようとしなくていいんじゃない?」
と、つい本心をぽろっと言ったことがある。

別にそれで彼が駄目人間だとは思わない。ADHDあるあるだし。

彼は性格が良く、多くの友達から好かれている。
根暗な私を明るく楽しい気分にさせるという素晴らしい才能がある。これは何にも代えがたい。

そしてお金がないので多分浮気する余裕もない。笑


問題を問題視しなければ、問題はあっというまに解消するのである。



・・・ただ、12のアドバイスを読んで内容を理解した方にとっては、私の個人的な話なんてもう無意味だろうと思う。

あとはあなたが自分自身と、それから彼と対話していくのみ。


あなたの答えは、私にはどう足掻いても提示することはできないのだから。



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・彼氏がよく会社をクビになるということは、もしやADHDでは? → ADHD・マイノリティ まとめ

・幸せな恋愛ができる力を身に着ける方法 → 幸せな恋愛ができる唯一の条件は、一人でも幸せでいられるようになること

・結婚するかどうかも真剣に悩みました → マリッジブルー気味になったので結婚の本質的な意味やメリットを真剣に考えてみた

このブログの運営者

生きづらさを解消し、幸せに生きる考え方・うつ病の治し方をお伝えしています。
過去にうつ病になり、自分の考え方を変えて完治させた経験があります。

MBTI診断でいう典型的なINFP人間。
モットーは「自分の幸せを第一に生きる」。
現在会社員をやりながらADHDの夫と暮らしています。

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