INFPの私と家族との相性(母ESTJ、父ISTJ、妹ENTP、夫ENFP)

暇なので自分の家族のMBTIの分類と、

INFPである私との相性を考えてみた。


(家族の分類については私の主観なので間違ってる可能性もあるが、個人的にはこれ以外ありえないとほぼ確信している)

目次

母:ESTJ

ESTJ(幹部)とINFP(仲介者)。見るからに不穏な感じしませんか。

うっ、合わなそう……みたいな。笑



母の性格分類を判断した印象的なエピソードをいくつか。

母は一言で言うと、まさに「正しい母」「子を正しくあらせようとする母」であった。



まず、E(外向型)か I(内向型)か。

これは紛れもなくEだ。



エピソードとしては、子供の頃、家で一人でずっと遊んでたら、

「マンションのインターホンで友達の家番号を片っ端から鳴らして遊び相手探してくるといい」と言ってきたこと。

内向型の人間ならこういうことは絶対に言わない。天地がひっくり返っても。



ちなみに、それを言われた私の心境:(え、嫌だ……)



なんで(一人で)楽しく遊んでるのにわざわざそんな高ストレスなことをしなきゃならんのか。

「暇があれば積極的に友達と遊ぶべき」というのが母にとっては正しいことだったようだ。



他にも、学年が上がってクラス替えがあったときに

「(何かあったら連絡できるように)クラスメイトの連絡先を聞いてきなさい」と有無を言わさぬ感じで言われたこともある。

ほぼ普段話したことのない人にいきなり話しかけるなんて芸当はINFPには非常にストレスだ。



このように積極的に他者に影響を与えることをいとわないエピソードから、E(外向型)と判断した。




そして、T(論理重視)かF(感情重視)か。


母の叱り方を見れば分かる。

F型には絶対にできない(やらない)やり方で叱る。

決して感情的にはならず、論理的に、「正しくはこうであり、あなたのこういう点は間違っている。あなたが間違った行動をした相手に謝りなさい」と詰めてくる感じ。



あるとき、返信用の封筒にうっかり「様」を書き加え忘れて親に送り返してしまったとき、LINEですげー圧のある感じで怒られた。

INFPで打たれ弱い私にとっては、「お前の行動は人として間違ってる」と言われてるように思ってしまい、自分の人格否定に走ってしまいそうな感じ。

私に子供がいたら、仮に指摘するにしても「うっかり忘れちゃったのかもしれないけど〜こーゆーときは様って書くんだよっ?」的なノリで、何なら絵文字付きで送るだろう。




ただ、いつも怖いわけではない。

日常の9割以上は穏やかで、子どもを温かい眼差しで見守る、「慈母」という感じである。

だから、一瞬「Fかな?」と思ってしまいそうになる。

社交性が高く、人当たりもとても良い。



ごくたまに、子が間違ったことをした(と母が判断した)時に「T」感はすごく出る。

私のような、F(感情重視型)では決してないと思う。

自分の中の論理から外れたものに対して、Tは容赦がない。

ただでさえ自己肯定感の低いINFPはESTJに怒られると萎縮し、自己否定に走ってしまいがちである。


次にS(感覚型)かN(直感型)か。(私は、S=実用的、N=観念的 というように解釈している)

母はS。

Excelの勉強とか車の運転とかちょっとした日曜大工とか、明らかに実用的なスキルの駆使が好きなタイプだ。

Excelで毎月の公共料金の推移の表を作って冷蔵庫に貼ったりもしている。

N型の人間にとっては、とても現実に即している感じに見えて、しっかりしてるなあ、と思える。

しかし、母は文学や芸術や音楽、観劇なども好きであり、とても好奇心旺盛で教養深い。

男尊女卑や家父長制への嫌悪(母はサザエさんが嫌い)など、日常の言動からにじみ出る思想もある。

だから最初はENTJもあり得るかもと思ってしまった。


だけど、本物のN型である私から見ると、やはり母はS型だと思う。

母のN型っぽさは、「そうありたい」「知らない(N型の)世界を知りたい、身に着けたい」から来ているような感じがする。




学生時代は美術部にいたというが、本物の芸術家にはとても勝てないと言い、今では絵を描きたい欲はもうすっかりなくなったと言っていた。

それよりも実践的な技術を身につけるほうが「好き」だし、性に合っているのだろう。




最後に、J(規範優先)かP(やりたいこと優先)か。
(判断型と知覚型とか言われるが、分かりづらいのでこう表記する。)



母は明らかにJ型だ。生活リズムは規則正しく。土日も平日とさほど変わらぬ時刻に起きる。

そして洗濯の出し方や水回りの掃除方法など、自ら手順化して紙に書き、家の壁に貼り出す。

そして家族にルールを守るよう指示する。


高校では毎日5時台に起きてお弁当を作ってくれた。毎日欠かさず。

これは本当に感謝しているし嬉しかった。私、多分子供ができたらそんなこと出来ないぞ・・・。


これらは規範、一度決めた計画を重んじるJ型の行動そのものである。

(母もたまに一人でふらっと旅行に出かけたりするが、P型と違って、前もって「この日に行こう」と計画立てる。P型の私は、今日突然「あ、今から行こう」と思い立って出かける、という違いがある)

母:ESTJと私:INFP の相性

さて。
ここまで読んで、自分でも「いやーINFPと合わんな!」と思えてきた。

だけど、愛情はたっぷりあった。むしろ、全部が愛情からだったと今では分かる。



上の内容を読む限り、なんかルールに厳しいお母さんという印象かもしれないが、

実際は違う。

上記のような面が顔を出すのは全体の5%ぐらいで、

残り95%は、母は常に愛情あふれる、娘を微笑んで見守る慈母であった。


中学、高校のときも、母は「勉強しろ」「どこに進学しろ」などは一切言わず、娘の決断を尊重してくれた。

(多分母は「口出しせず、自分で決めさせる力を身に着けさせるべきだ」とあえて自分を律していたのだと思われる。そう思えば、むしろこの「自分が正しいと思うことを貫く」態度はESTJっぽい態度ともいえる)




ただ、大学生でうつになる前後、私は母が怖くなった。

「ちゃんとできなくなった」からである。

体が鉛のように重くて起き上がれずに昼間で寝ていたのを、
「昼まで寝るなんてどうかしてる」のように母が言っていた(ように聞こえた)。
「大学生ってそんなに楽なん?」と皮肉交じりにも言っていたように思う。

母としては「ちゃんとした大人に育てなければ」という思いであっただろう。

それを受け取ったINFP(かつ、うつ病気味)の私は、「ちゃんとしてないと愛されない」と思い込んでしまった。

うつ病になって実家に帰り、やらなければならない用事を先延ばしにしていた私に、

母は「ちゃんとやらないと後で困るよ」のように言った。

そういった小さなことが、私の心を蝕んだ。

その時、メンタルが限界だった私はぽろりとこぼした。

「何かをしなきゃならないと思うと、死にたい気持ちになる」と。

母はこのとき何かに気づいたのかもしれなかった。

私はうつのことをぽつぽつと話した。

「朝起きて顔を洗うのもできなかった」とか。

わたしがぽろっとそういうのをこぼしたとき、母の目から涙がこぼれたのを見た気がしたことがある。


私がうつで希死念慮の症状があると母が知ってから、母が変わったように見えた。

正しくは、私の認識が変わったのだろう。いや、両方かもしれない。


「駄目な私でも、母に愛されるんだ」と私が気づいたからかもしれない。

「駄目な娘でも私は愛しているのに、この子は気づいていない」と母が気付いたからかもしれない。

「◯◯ちゃん、寝てていいよ」

母はそう言うようになった。

それまでの母は、「人が洗い物をしてる目の前で、なんで平気でゴロゴロしてられるのか?」と不満をはっきり示すタイプだった。




それからは、私は母への認識が変わった。

ちゃんとしてないと愛してくれない存在から、駄目でも受け止めてくれる存在へ。

(それでもやっぱり時々怖いときがある。LINEが来ると何か怒ってくるのではと身構える。うつのときの非現実的な恐怖感が抜けきっていない)


私が結婚したとき、母が手紙をくれた。その中に、個人的に衝撃な一節があった。

母にも「仕事で燃え尽きて職場を辞めて、何もできなくなった時期がある」と。


私は、母はいつも正しく、レールを逸れずに行きてきたと思っていた。

でもそうじゃなかった。



常に私の中で「正しい」存在だった母の弱みが少しずつ見えてくる。

時には怠けてもいいよ」と手紙には書いてあった。

私への謝罪も書かれていた。ごめんね

うつになったことだろうか。母のせいじゃないのに。私の性格の問題なのに。




ESTJは、やはり「正しい/間違っている」の二極で考えてしまうのかもしれない。

あの時のあれは間違っていたのだろうか。

そうやって自分の中の「正しさ」を人生をかけて修正しながら、より良い方向へ向かっていこうとする。それがESTJの人生なのかもしれない。

とても真剣で、内省的で、利他的だ。


ESTJの強みは弱み、弱みは強みそのものだと思う。





今では私と母は仲の良い友達同士だ。



INFPだろうがESTJだろうが、人は成熟すると自分に欠けていた能力もそれなりに身につけ、かなりバランスの取れた人間になる。

母は元々そうだったかもしれないが、私も最近そういう境地に至りつつある気がしている。



私と母は、どちらかというと「分かり合える者同士」だ。

お互いに長女で「周りを見てそれとなく支えるしっかり者」的な立ち位置にいることが多く、いつも「同じ岸辺にいる」感じがする。

それでもやっぱり何かが決定的に違う。

娘の私は、「もう晩ご飯やで!」と止めなければ何時間でもピアノを弾き続け、そしてとりとめのない空想の中に行きている。

母はそんな私を決して馬鹿にはしておらず、「なんか面白い子」と思っている節がありそうだ。

母は、私がたまにふとチラシの裏などに描き散らす4コマ漫画やイラストを大事に取っておいて、LINEのアイコンにしていたりする。


INFPが自己肯定感と自己規律力を身に着け、ESTJが四角四面ではなく柔軟性と寛容さを身に着けたとき、

お互いを尊重しつつ、無いものを補いつつ、安定した関係性になれるのではないかと思う。

父:ISTJ

父はもう、直感的に、明らかにISTJ(管理者)である。

超ド級の真面目で、ルーティンの鬼だからだ。

ただし、かなり丸くなったほうのISTJ。
(でもISFJでは絶対にない。空気が絶妙に読めないというかズレているからだ。)


父の融通の利かなさはピカ一だ。とにもかくにもルールが第一優先で、それを破るという発想がない。


例えば、ベランダに服を干すときはハンガーにかけて、

風で飛ばないように洗濯ばさみで留めるのがうちのやり方だが、

父は室内で干す時にも洗濯ばさみで留める。

いや、部屋で風吹けへんやん!」と母や私は笑うのだが、

父にとっては「洗濯物は洗濯ばさみで留めて干すもの」というルールなので、それを破ることなど考えもしないのだ。



他にも、ゴミ箱に小さな紙くず1個しか入っていなくても、ゴミの日にはきちんとゴミ袋を取り換える。

「いや、それぐらいなら次に回してよくね?」と私INFPは思うのだが(何ならゴミ箱が満タンになるまで放置するのがINFP)、

ISTJの父には「今日はゴミの日」というルールが一番重要なことなのだ。



ということで、順番が前後したが、

T(規範重視)かP(やりたいこと重視)かで言えば、紛れもなくT型である。


また、計算や車、美味しいもの、お風呂、野球観戦、お笑い番組、足つぼマッサージと、いかにも「S(実用性重視)」型的な嗜好をしている。

芸術は多分意味不明なものと思っているだろう。(母の趣味で美術館について行くと、「こういうのが”良い”の?」と母に聞いて回るらしい)

井上陽水の歌詞を「何をどうやったらこんな歌詞をつけようと思うのか」みたいに評していたりもする。



T(論理)かF(感情)かについては、かなり丸い方のT。

若い時は尖ってたらしいが、娘ができて人が変わったように丸くなったらしい。

娘には決して口うるさく言わない、というか父に怒られた記憶がない。娘にはゲロ甘である。

大人としての社交性は身に着けてもいる。

が、空気を読んで和を重んじるタイプとは言えず、

「いや、どういう話?」っていう話を悪気なくぶっこんでくることがあるので、完全にT。



私がうつ病になったときも、感情に寄り添う発言は一切せず、「はい、はい、これ」と(医師なので)抗うつ薬を処方するという、実に現実的なアプローチをしてくれた。

父:ISTJと私:INFP の相性

さて、そんな真面目一辺倒のISTJ父と、繊細な詩人肌INFP娘の相性はどうか。



ちなみに私は長女なのもあってか、家族の中では割としっかり者?的なキャラの立ち位置にいる。

一方の父は、(どこかズレているので)意図せぬボケ役に回ることが多い。

私や母、妹が勝手に父の融通の利かなさや不器用さ、トンチンカンさに突っ込んだり笑ったりしていることが多いのだ。

(父ごめん。でも父はあまり意に介していない。笑われてもきょとーんとしている。)



それでも、私は父の確固たる実用的能力を尊敬している。

私ならどうしていいか分からないパニックになったときなど、父は何もぐちゃぐちゃ考えず、すっと行動して対処する。(先述の抗うつ薬の処方など。)


例えば飼っている熱帯魚からなんかピロンと寄生虫みたいなのが出ていたときに、

私は「これ他の子にも病気うつっちゃうやつ!?隔離しなあかん?治療する?×しちゃうしかない?でもそんなん可哀そうじゃない?」と内心あわあわしていたときに、父は速攻そのお魚を網ですくい、どこかへ始末した。

普段熱帯魚を見て可愛がってる(?)割に、いざ問題解決にあたる場面になると、底なしにドライな感じが現れて、私なんかは「おう…」と思う。


(父は元外科医なので、娘が怪我とか何かしたら、少しも動じず、「はい切るよ~、縫うよ~。注射刺すよ~」と、ごく普段通りの顔で注射器を持って近づいてきそうな感じである。)



・・・と、尊敬エピソードとしてはちょっとズレた気もするが、何と言うか、ある一定の範囲においてはとても信頼がおける。



ただ、父と本当に二人だけでいるときは、あまり話が盛り上がらない。というか話題がない。

私は車にもスポーツにも何の興味も無いし、父は芸術にも人間考察にも興味がないからだ。

趣味嗜好がかみ合わないので、帰省しても、近況報告を淡々と済ませたあとは、終始無言だったりもする。

I型(内向型)同士なので、取り立てて相手に興味を持って深掘りしたいとか、何か相手に影響を与えたいということもないし。



ISTJとINFPは、喧嘩し合うこともないけれど、特に何が起きるわけでもない。そんな関係。

妹:ENTP

私はずっと妹の性格を知らなかった。

妹というのは、家族の中でも、意図しなくても「妹キャラ」になりがちだからだ。

だけど、兄弟姉妹というのは、「家で見せる顔」と、「外で見せている顔」と、そして「本当の素の顔」は別だったりする。


(私がINFPであることも、家族は知らないかもしれない。

INFJとかISFJ、ISFPあたりに誤解されていても何もおかしくない。)



そもそも私がMBTI診断に興味を持ったきっかけは、母から又聞きした、妹の発言だった。

性格診断には、「類人猿診断」なるものがあるらしく、

・オランウータン:職人気質、理屈っぽい
・ゴリラ    :平和主義、安定安心重視
・チンパンジー :勝ち負け重視、競争心旺盛
・ボノボ    :思いやり重視、フレンドリー

の四種類に分かれるらしい。



妹は社交的で、家ではゴロゴロ、マイペース、何かあるとすぐふにゃふにゃ言う、感情表現が素直、

みたいな感じだったので、私は「ボノボじゃね?」と思った。




が、実際は全く違っていた。

妹は自分のことを、「圧倒的にチンパンジー。いつも周りに勝ちたい競争心でギラギラしてる」と評したのである。


これを聞いたINFPのお姉ちゃんの心境。

「えええええっっ!!?!?!?そうだったのおおおお!!?!?!???!」

(母も同じ思いだったらしい。)




いや、物心ついてからずっと一緒に生きてきて、全く知らなかった妹の一面。

私は、部活に勉強に、自分のことでいっぱいいっぱいだったが、一方で妹はのんびりマイペースにひょうひょうと生きていると思っていた。


え!?そうじゃないの!??私より競争心強いってこと!??どゆこと!?!??

と、あとからじわじわ驚いたものの、最近になって腑に落ち始めた。



確かに。ていうか、この子ENTPやわ。と。




競争心でギラついている性格タイプといえば、ESTPとかENTJなども筆頭に上がるだろう。

だけど、分析していくと妹は何と、絶対ないやろと当初は思っていたENTPだった。



まず妹は社交性が高いE型なのは知っていた。

クラス替えをして新学期が始まると、「初日にクラスメイト全員に話しかける」という、INFPなら100回生まれ変わっても出来なさそうな所業をやってのける。

付き合う友達もコロコロ変わる。交友関係が狭く深いINFP(何なら友達ゼロのこともある)とは対極的だ。



次に分かりやすいのはPかJか。やりたいこととルール、どちらを重視するか。

私INFPは、両親の圧倒的「J」(規範重視)の圧に負けて、朝のんびり寝ているなんて呆れられそうでできず、毎朝決まった時間に起きていた。

だが、妹は堂々と遅くまで寝ていた。

家族で出かけるときに、「9時半に出るよ」と伝えても、時間がきてもまだ堂々と洗面台で髪型のセットをしている。



それから、学生の頃、姉妹ともに吹奏楽部に入っていたことがあるのだが、妹は色んな楽器を転々としていた。あれは合わない、これは合う、みたいな感じで。

私は、最初に「これ」と決めた楽器には忠誠を誓う勢いでそれに打ち込むものと思っていたので、「何やこの子……」と、未知の生き物を見るような目で妹を見ていた。

超絶マイペース、ルールや規範など度外視、やりたいことに忠実。よって妹はP。




次に、S(実用的)かN(抽象、観念的)か。

よく考えればこれも明らかに妹はNだ。

まず、消去法で、Sではない。

妹は運動神経が私と同じくらい、いやもしかしたらそれ以上に悪い。

これがSだとむしろスポーツ好き、運動神経には優れる傾向にあるらしい。

そして妹はかなり機械音痴だ。なぜか妹の使うパソコンは調子が悪くなる。

会社という組織にも、あまり馴染めない。



むしろ、美術とか言語とかを学ぶ方が好きそうだ。彼女は好きなモチーフの絵をのびのびと描く(馬とか)。



それに、服装や、本棚の本、そして就職してからの生き様を見ると、N型であることが何となく分かる。

N型人間は、そこに独自に組み立てた思想や持論が透けて見える。

それもかなり、「踏み込めばめんどくさそう」な思想である。



何と言うのだろう。マルチにハマって、心の底の信念からキラキラした目で周りに布教し始めたり、

ものすごい偏った政治思想に足を突っ込んでも不思議じゃなさそうな感じ。

たとえばS型のおしゃれのこだわりというのは、あくまで「客観的な見た目重視」「流行をさらっと取り入れる」という感じで、洗練されるとあか抜けて見える。

が、N型がおしゃれにこだわりだすと、むしろあか抜けや流行とは別の方面、何か斜め上にいくイメージだ。「自分はこういう人間でええっす!」みたいな、「100%自分発祥のこだわり」がゴリゴリ前面に出て来る感じ。やたら同じ色が多いとか、やたらボタニカル柄とか、動物素材絶対使わんぞ!とか。


妹は、姉に何かを説くことは一切ないけれど、何がしかの思想を胸に持っている感はある。

とまあ、色々総合して、N型(観念的)。 



最後にT(論理)かFか。

男性は、T型は明らかにそれっぽい顔つきをしているので分かりやすい。

だが女性は、生きていくうえで外面というか愛想というのを少なからず身に着けていくので、そこまではっきり「あの人いつもムスッとしてる」という感じにはならない。

それでも、私は妹はTだとはっきり思う。



理由は、ESTJの母としょっちゅうぶつかっているからだ。

振り返ってみれば、母に何か小言を言われる度に「でもこれは~~やろ」みたいな跳ね返しを高確率でしている。それも割と屁理屈的な感じ。

「あの子は、”ああ言えばこう言う”から、疲れる」と母は時々愚痴っている。



INFPの私は、ボールが飛んできたら何とか拾いに行くで精いっぱいなのだが(何なら受け止めてダメージまで受け、しばらく動けなくなる)、

妹は、飛んで来たらすかさずラケットを振りかざし、ターン!と打ち返す。それも「はあ?」という角度で。そして本人はしてやったり顔である。



私は、妹や母とはほとんど口論はしない。

言い返したいことも特にないからである。でも妹は違うのだ。

母に理詰めで怒られてもケロっとしていて、しょげているのは見たことがない。

誰かの言動に対しても「あの子こんなことしててんけど、それって~~やんな」みたいな、「物申す」感じで喋る。



よってT型(論理的)。



総合すれば、なんと、私が小さくて可愛いほわほわした妹と思っていた子は、「悪魔の代弁者」とか言われてるENTP人間として出来上がってしまった。

なんということだ・・・。



母いわく、妹は会社組織とはそりが合わず、「いちいち物申す」性格のせいで喧嘩みたいになって、辞めたらしい。

そしていつの間にか勝手に独立起業っぽいことをし、今は派遣業か何かと二足の草鞋を履いている。

INFPの私からすれば不安定な人生で、ハラハラしてメンタルをやられそうな感じなのだが、そういうのが逆に心地よいらしい。

まさにENTPの鑑である。

妹:ENTPと私:INFP の相性

「いちいち物申す」性格のENTPと、「いちいち凹みやすい」INFPは、直感的には、相性が悪そうである。

だが意外と、全然そうではない。




ENTPが屁理屈的に言い返すのは、何かしらの主義主張をぶつけられたときである。

これに対し、INFPは、周りに自分の主義主張をぶつけることはほとんどしない。

INFPはほぼ「議論」を始めないのだ。



私は、妹に「アホや笑」と突っ込むことはあっても、「こうするべきでは?」「これはこういうことだよね」と言った主張や持論展開はほとんどしない。


INFPは、表面上はツンツンしていたとしても、その根っこはゆるゆるふわふわなのである。




だから、ENTPはINFPに対して、あまり物申す機会がない。

よって、INFPがENTPに傷つけられることもあまりないのである。



むしろ、「パパがまたあんなことしてる、ぷくく」と二人で面白い現象に対する「面白い」という感情を共有し合うことの方が多い。

ENTPとINFPはユーモアを共有することができるのである。




実際、姉妹で喧嘩することはほとんどなく、どちらかというと

「ひゃっひゃっひゃ」と二人で愉快に笑い合うことの方が多い。

INFPは終始内面がシリアスなので、一緒にアホみたいに笑い合える相手というのはあまりおらず、貴重な相手である。




思えば、小学生時代にも、同じように「ぷっ、あの先生おかしい」とか授業中にひそひそ言い合って一緒に笑い転げていた貴重な友達がいたのだけれど、あの子も同じくENTPだったように思える。



一緒に住むにしても、ENTPとINFPは、

お互いにマイペースで、時間やルールには縛られたくない。

短所が似ているので、あまりそれを短所とも認識せず、邪魔し合わないのだ。



妹が子どもの頃、風呂に漫画を持ち込んで、母に本がシワシワになると怒られていたのだが、INFPの姉としては、「やりたい気持ち、分かるわー」という感じだった。

INFPは、「周りに怒られるからやらない」けど、やりたい気持ちは分かる。

だから、あえてENTPに「駄目だよ」なんて言わないし、思いもしない。

そのため、多分一緒に生活しても、あまり反発し合いは起きないと思われる。



もしかしたらINFPは、ENTPにとって一番「喧嘩する気になれない相手」なんじゃないだろうか?





ただ、ひとたびINFPが「洗濯物はこう干してほしい」とか何かENTPに主張をすると、

「いや、こういう干し方の方があれこれこういう理由で理にかなっていて、あなたのやり方ではこうこうこういうデメリットがあって云々かんぬん、はい論破。よってあなたの言うことには従いません」

的な叩き返しを受けて、しばらく立ち直れなくなるリスクはある。




ENTPの妹にとってINFPの姉はどう見えてるのかは知らないが、

INFPの私は親と違ってうるさいことを言わないし、まあ自分で言うのも何だが「優しい姉」なんじゃなかろうか?


私には結構「のほほん」とした、隙だらけの態度で接してくるので、多分一緒にいて楽なんじゃないだろうかと思ったりしている。

まあ姉妹なのも大きいだろうが。

「○○ちゃん、これどーやんの」と素直によく聞いてくる。(パソコンの操作がうまくいかない時とか)



あと意外と相手の繊細さを見抜いていて、言い返す相手を選んでいるのかもしれない。

コイツはガチで傷つけてまうわ、みたいな。

ENTPは柔軟で、意外と感受性が高いように思う。



ちなみに私はENTPの妹といると、よく「彼氏」になったような気分になる。

マイペースで、外で割と疲れて帰ってきて家でゴロゴロしだす彼女に「やれやれ」「ほんまどうしょうもないな~」みたいに表面上はややツンツンしながら、愛おしい目で見守る感じ。(ツンデレなシスコンの自覚はあります。)




INFPにとって、ENTPのパートナーは意外とオススメかもです。

手なずけると、彼女らの「素」の顔は可愛いですよ。

夫:ENFP

見るからにふわふわしてそうなコンビで、やばそうじゃないですか?この家庭大丈夫?

と心配されそうな、ENFPとINFPの夫婦。



夫は、もうENFPの鑑のような存在。

とりとめのないアイデアが次から次へとポンポン湧いては、すぐに実践することもあれば、別に実践することもなく忘れることもある。

もしくは始めてから中途半端に放置して別のことを始めたりする。

(我が家のリビングには、夫が水を張ってポンプだけ取り付けた水槽があり、この水槽にはいつ熱帯魚が入るのだろう・・・と私はかれこれ数ヶ月待ち続けているのだが、一向にその気配がない。何もしない水槽は虚しく苔むしていく一方である。)

夫の交友関係には、どこから引っ張ってきたの?という謎の広さがある。

日本に来ているインド人とかアメリカ人とか。国籍も年齢も職業もバラバラ。

「人類皆友達」と思ってるのだろうか?マジで謎。



E、N、F、P、とどの要素も考えるまでも無く一瞬で答えが出るのだが、一応見ていこうと思う。


まず、EかIか。外交的か内向的かでいうと、100パーセントE型。外交的。

道行く外国人が道に迷ってそうなら、すかさず英語で話しかける。(中国人なら中国語まじりで話しかける。謎の言語力。)

おじさんが自転車を停めて屈みこんでいたら「大丈夫ですか?」とすかさず話しかける。


外交力、行動力、周りを巻き込む力の鬼である。

INFPの私には100回輪廻を繰り返してもできそうにない。




NかSかについては、会社に就職したときの周りからの扱いを見れば分かる。

Sならある程度実用的な能力があるので、彼ほどにすぐに居場所を失って辞めさせられることは無いだろう。

ただ、居場所を失うというのは、あくまで業務上という面だけであって、

夫はそのかわりに、社員の外国人と仲良くなってプライベートの友達になり、退職後しばらくしてから相手の結婚式に呼ばれるぐらいの仲になっていたりする。

そういう意味では「どこにでも居場所を作れる人」とも言える。


INFPの私は、夫とは抽象的な話が延々とできる。

生まれて初めてそういう話ができる相手に出会えて、出会った当初は衝撃を受けたほどだ。

抽象的、観念的な話をいつまでも話せる、そして面白いと思えるのだから、紛れもなくNである。



S型の人間にはこれが出来ない。というか興味を示してくれない。

良くて「面白いね。興味深いねえ」で終わってしまう。

S型の人は、具体的な、現実の話を好む。(職場の話、学校の話、今ハマってるコンテンツの話、ご飯の話、、など)



T(論理)かF(感情)かについては、夫はF型だ。

基本的には楽観的でポジティブで図太いハッピーボーイで、

楽しい気持ち、ワクワクが最優先。

人の気持ちを害してまで貫きたい正しさ、というものは彼の中にはない。


基本的には、人を楽しく、自分も楽しく。

という、サービス精神旺盛な人間である。



J(規範優先)かP(やりたいこと優先)かについては、これも紛れもなく夫はP。

彼の中にルールは無い。計画性もない。

寝て起きて食事する時間も、毎日バラバラだ。食べたいときに食べ、寝たいときに寝る。




あらゆる「垣根」「敷居」という概念が無いように見える。

「暗黙のルール」的なものにもとても疎い。

「絶対その店一見さんお断りやろ!!」という、入りづら~い店にもずかずか入ってゆく。

割とちゃんとした会社に就職したときに、「ビジカジでOKなんやろ?」と言って明らかに私服用のズボンを履いていってお局さんに目をつけられたこともある。



総合して、我が夫は立派なENFPです。

夫:ENFPと私:INFP の相性

さて、そんなハッピーハッピーボーイのENFPの夫と、INFPの私という家庭はどうなるか。


はい、「ルール皆無の自由空間」ができあがります。



お互いに、縛られるのを好まない。相手に正しいと思うことを押し付けることもない。

よって、ルールは皆無。

互いに好きな時間に起き、好きな時間に好きなことをして、好きなときにご飯を調達して食べ、好きな時に寝る。

家事も、やりたい人がやりたいときにやる。

好きなときに好きな場所に遊びに行く。別に夫が朝帰りになろうが全く問題ないし、報告の義務もない。

無法地帯である。



もちろん、最低限のルールはなんとなく出来上がってたりする。

「異性と二人で遊ばない」とか。

「生活費は分担するが、趣味のものは自分で買う」とか。

「毎月生活費を計算して清算する」とか。
※ただし二人ともズボラなので3か月後とかになることはザラ。



お金と異性関係のことだけ、相手に不信感を抱かないようにルールを決めておけば、あとはフリー。




私はENFPの夫と暮らし始めて、これまで「J型(規範重視)」の両親がいる実家で感じていた「ルールに管理されるストレス」のようなものが、完全に解消された。


ルールがないって、こんなにも自由。

こんなにもストレスフリー。



おまけに、ENFPは先入観を持たないので、「こうあるべき」というのを一切言わない。

INFPにとってこれがどれだけ楽か。



休日なんて、下手したら一日中、

夫→ゲーム
私→ブログや小説執筆

をしていて、気づいたら日が暮れていた、なんてこともある。時間の区切りの感覚があまりない。




ただ、もし将来子供が生まれて、その子が「J型」だったら、私と夫の家庭はストレスになるのかもしれないな、とか思う。無秩序過ぎて。

今回思ったけど、性格って全然遺伝しないのね。




また、主にENFPの夫のおかげで、我が家には概ね常にハッピーオーラが充満している。

ENFPが放つ、圧倒的「陽」の気。これ何なん?



陽キャの「うぇーい」とも違う。

何と言うか……猫ミームの「はっぴーはっぴーはーっぴー」をずっと踊ってる感じ。

無邪気な大型犬が尻尾をブンブンブンブンと振り回して走り回ってる感じ。




INFPは基本的に悲観的なことを悪とは思っておらず、むしろ好物で、内面の素はシリアス寄りなのだが、

ハッピーボーイのENFPといるとそうもいかなくなる。



ある程度家事能力やお金の管理ができるINFPの方は、割とENFPの人と結婚するのをオススメしたい。



言っておくが、私たちINFPが思うようなロマンチックな恋愛は望めないかもしれない。

例:

海に旅行に行って、私が自転車で派手に転んで病院で何針か縫う羽目にはり、海にもプールにも入れなくなったことがあった。

病院から戻り、夕方に浜辺に行って、私は暮れゆく空と海を見ながら、「本当なら海でキャッキャして遊べたのに」「水着も持ってきたのに」と悲しくなって、思わずぽろぽろと泣いてしまった。


この時ENFP夫はどうしていたかというと。


彼は浜辺で夢中になって「う○こチャレンジ」をしていた。

(う○こチャレンジ:砂浜で大きくソフトクリームを描いて、コーンの部分を押し寄せる波で消し、いかにきれいに「う○こ」型を残せるかにチャレンジする遊び)」

それを見て、私の情緒はぐちゃぐちゃになった。笑

でも、不思議と暗い気持ちにはならなくて、泣きながら笑い、私は彼のう○こチャレンジの様子を動画で撮っていた。



ENFPは、元気をくれる。

INFPが夢描くようなロマンチックな雰囲気にはなりづらいかもしれない。

(でも、ある程度そういう意識はあるようで、告白場所は夜景が見える場所でとか、色々考えてくれる場面もある。)



だけど、INFPの想像の範囲外のやり方で、INFPのほのかに陰気な心を、その持ち前のパーッとした明るさで包んでくれる。

私は、うつ病が再発していないのは、彼のおかげでもあると思っている。

ENFPのハッピーオーラはINFPを救い上げる、と思う。




ただし注意点は、彼らは家事を、INFP並に面倒がる。

INFPも現実的な雑事に興味が持てないので、家事を後回しにしがちだが、ENFPはそれに引けを取らない。

INFPから見てすら目に余るぐらいなのである!




いや、やろうとはしても、途中で投げ出して忘れて放置していたり、片付けが苦手だったりする。

あと、洗濯物は絶対に畳まない。(畳まずに収納できるやり方を考えてあげましょう)



相対的にINFPが「しっかり者」となり、自分に金銭管理能力が身についたりもするので悪い面だけではない。

だけど、自分ばっかりやっている、という不満を溜めないようにする必要がある。

一つ提案するのは、「料理」だけはやってもらう、というやり方だ。

ENFPはサービス精神が旺盛で、掃除は嫌いでも、料理を作ってもてなし、パートナーに喜んでもらえる、というのは割と嬉しいみたいで、うちの夫は毎日晩ご飯を作ってくれている。


これをしてもらうコツは、「作ってくれたご飯を食べる時にめっちゃ喜ぶ」という1点。

これは、他人を喜ばせるのが好きなENFPのツボを突くようだ。

ルーティンが大嫌いなはずのENFPの夫も、晩ご飯だけは毎日欠かさず、私が帰ってくるときには出来上がるように作ってくれている(料理が出来上がるのが遅れると夫自身が不機嫌になるぐらい、ここだけは彼の中でルール化されているらしい。)



料理って超絶面倒な家事の一つなので、これだけでもやってくれると、まあ他のことはある程度こっちでやるか……という気にもなる。




というわけで、ENFP・INFPの夫婦は、二人だけだとかなり幸せな生活が送れる。

が、問題はもし子供ができたら、である。


保育園の送り迎えや、毎日のお弁当の用意、あれやこれやの行事の準備など、

日々やらなければならないことリストが山ほど出来上がる。



ENFPもINFPも、「やらなければならないこと」が多いほどストレスが溜まるので、必然的に二人とも同じタイミングで同じストレスを溜めることになるだろう。

あるサイトに、ENFPもINFPも親になったら「一人の時間を大切にしましょう」と書いてあって、いや二人ともそれしたら育児放棄ー!と思ってしまった。




まあでも……何とかなるだろう。というか、何とかなれー!という勢いでいくしかない。


はあ……大丈夫かな……?


(この記事、これで終わって良いのか?)


このブログの運営者

生きづらさを解消し、幸せに生きる考え方・うつ病の治し方をお伝えしています。
過去にうつ病になり、自分の考え方を変えて完治させた経験があります。

MBTI診断でいう典型的なINFP人間。
モットーは「自分の幸せを第一に生きる」。
現在会社員をやりながらADHDの夫と暮らしています。

目次