【INFPの無能感】いいんです、会社員(サラリーマン)には向いてなくて。

MBTI自己診断で「INFP」の私、自称「無能」。


会社員をやっているが、「我、無能なり」という自己無能感はずっと抱いている。

それは仕方ない、だってINFPなんだから。

(注:ここでいう無能とは、あくまでビジネス目的の「会社」という場においてだけの話です。)





・・・でもある時、こういう説を聞いた。

「本当の無能は、自分が無能であることにすら気付かない」と。




お!


てことは、私は「自分は無能だと分かってるレベルには優秀」じゃん



やったー!

いや・・・別に嬉しくはない。




面と向かって無能と言われることは無いが、私が会社でいるポジションは、

「別にいなくても致命的に困らないが、誰もやりたがらず、やってくれるとまあ助からんでもない」的な業務を行うポジション。




兵隊でもなく、指揮官でもない。

事務処理ほど単調でもない。そしてお客様対応しなくて良い(このおかげでめっちゃストレスがない)。

まあ何というか、私にしてはかなり美味しいポジションに、幸いにもつくことができている。


(会社に見る目があったのか。多分「コイツこの部署以外無理やろ」と思われたのだろう)





正直、INFPの得意とする能力は会社という場においては一切使わない

もう、そういうものと割り切ってしまおう。

・芸術的感性
・想像力、創作力
・抽象的思考力
・感受性
・共感力、空気読む力(これは割と使うかも。これのおかげで敵を作らずに居場所を確保できている)

などのINFPの力は、会社の利益にとっては何のメリットももたらさない。

目次

INFPが将来就職するときに備えるとしたら

そこで、私が仮にINFPの高校生に一個雑なアドバイスをするとすれば(高校生がこれを読むのかは不明だが)、

できれば、自分の力が及ぶ限り、良い大学を目指しておけ、ということ。




現実と折り合いをつけるという意味で。




INFPの誰もが、絵描きや小説家や音楽家といった分野で食っていけるわけじゃない。

だから、それとは別の、実用的な生きる力を身に付けておいた方が良い。



(私は就活時期にその折り合いがどうしてもつけられなくて、うつ病になったことがあります。

が、やっぱり、人生を悲観して死ぬよりは、会社員として何とか人生に折り合いをつけながらも、生きていた方が圧倒的に良かったなと思います。うつ気味の人は、焦らず、のんびり、治してください。「普通の人」に擬態して生きるのは、意外と思った以上に幸せです。)





ちなみに、INFPはIQは割と高い方らしい。

考えるのが趣味なので、思考力もあり、かつ直観力にも優れている。




だから、行きたい!ってインスピレーションで思えるような大学を見つけて、勉強に情熱を傾けてみてほしい。

受かってもそうでなくてもどちらでも良い。



もちろん学歴を手にするという目的もあるが、それ以上に、

自分の限界に挑む受験勉強というのは、脳みそ(と自己肯定感?)を鍛えてくれる。



頭を鍛えると、論理的思考力も身に付き、なんとか会社で立場を失わない(爪弾きにされない)だけのアタマを手に入れられる。

(INFPは生まれつきは論理的思考に弱いというか、むしろ毛嫌いしているかもしれないが、元々かなり深い思考ができて地頭は良いので、意識するようになれば良い線いけるようになる。その辺の「あまり何も考えていない勢」よりは全然上にいける。)




それに、まあまあな学歴を手にして「あのとき頑張った結果」というのが自分に付けば、自己肯定感やわやわなINFPの精神力を補強してくれる。


他にも、手に職つけるなども良いかもしれないが、

情熱を傾けられないものにあえて手を出す必要は無いと思う。



現実的な妥協点として、(できれば残業やストレスの少ない)適当に会社に入って、余暇で思いっきり創作活動に打ち込む。

結構私はこれで幸せに暮らせている。




あと、就職するなら、

外部の人とあまり接さない、内勤業務がおすすめ。



まず営業は向いていない。一番向いていない。

接客対応は、営業ほど致命的に向いていないわけではないが、本人のストレスが溜まる。

企画職はといえば、ビジネスにつながるアイデアはINFPの頭からは出てこない。INFPがアイデアを出せるのはアーティスティックな方面だけだ。




私は企画部署の中の、アイデアを出す側ではなく、アイデアを出す人の補佐をしたりしている。

右のものを左に、左の人のものを右の人に渡す、みたいな感じのことをしている。

そんな隙間部署にするりとハマって、居場所になってしまった。

INFPは自分の実務能力の自己評価ができない

「自分を無能と思う」などで検索してみると、

「インポスター症候群」という単語が出てきた。



調べてみると、周りが自分に高い評価をしてくれることに対して、

実際の自分は本当は無能なのに・・・と、他己評価の高さ自己評価の低さのギャップに思い悩む症候群らしい。




めっちゃ分かる。

私も、会社の勤続年数を重ねてきて、謎に昇進したり、謎に給料が上がったりすると、「なんで?」と心底思う。


騙されてるのか、はたまた騙してるのか、という気持ちになる。




こんなにも、誰にでも出来る、しょうもない仕事しかしていないのに。

「○○さんにしか出来ないから」とか言われたりするけど、

いやそれ、誰もやってないから私のやってる仕事の中身を知らないだけで、やってみれば誰でもできますから・・・。




という感じで、周りの評価と自己評価が一致しない。




と思っていたところに、

「INFPは自分の仕事を客観的に評価できない」という記述をネット上で見かけた。

「そう!!!」と私は手を打った。




趣味の創作についての評価なら、何なら誰よりも分かる。


私が作った曲は、自分にとってはこの世のどんな曲よりも素晴らしいし、

自分が書いた物語は、この世のどこにある物語よりも好きだと思う。

(むしろ自己評価高すぎ笑)




でも、こと会社での評価となると、これもう全くもってワカラナイ。ミエテコナイ。


(ちなみに自分以外の、周囲の人のことであればある程度分析や評価ができる。何ならこの人はINTPでこの人はESTJだから、こういうところが強みで弱みだな・・・などと内心でMBTI診断を始めたりする。)

私がやっている仕事は会社の中で一番しょうもない、誰でもできるような仕事。

そう思えてならない。


だから、「どんな仕事してるの?」と言われると困る。

「いやもう、いてもいなくてもいいぐらいしょうもない仕事しかしてなくて…。」

としかとっさに出てこない。

無理なもんは無理なのだ。自分を客観的に測るなんて。

でも、INFPという性格上、出来なくても良いんだ、と今はもう開き直っている。



そんな能力はアリマセーン!と思い切った方が、気分はとっても楽である。

INFPの本業はプライベートでやる創作であり、会社はサブ。

この前、とある上司がこう言っていた。

「会社のデスクに座っているよりも、プライベートの時間に、例えば運動でトレーニングをしたあとなんかに、ふと仕事の良いアイデアが浮かんでくることがある。

つまり、頭を空っぽにする時間が必要だ」と。




私ははっとした。

「私は逆だ。」と思った。

その上司にとっては、

自分の力を発揮して頭を使う場=会社なのだろう。
頭を空っぽにする時間=プライベート なのだろう。


しかし、INFPの私にとっては、逆だ。

自分の力を発揮する場=プライベート。
頭を空っぽにする時間=会社

である。





会社の仕事は決して本業にはなり得ない。

食べていくために仕方なく就職したのだ。



私のライフワーク、「本業」はもっと別のところにある。

それは、趣味の創作活動の時間だ。




私のプライベートは、INFPらしさが爆発している。

具体的には、

・会社の事務所を出てエレベーターを待つ瞬間から、スマホで小説を書き始めている。電車の中でもずっと書いている。

・家に着いてご飯を食べたら、すぐにパソコンを起動して小説を書く。
(「AIのべりす」とというツールにハマって使っている。ある程度文章を打ち込むとAIが勝手に書いてくれるのだが、いつも「違う、そうじゃない」と思いながらAIが書いた文章を全部消し、結局ほとんど自力で書いている。笑)

・小説を書くのに疲れたら、楽曲を作る。スマホのメモ帳でずっと自作の曲の歌詞を推敲している。

・電子ピアノで自作の曲で一人ライブを行う。自分の曲に感動して一人でボロ泣きする。

・休日は大半の時間を創作活動に費やす。(夫の外出の誘いを時に跳ね除けて)




と、だいぶ変態めいた、INFPとしては「普通の」(というか理想の?)プライベートを過ごしている。




「周りで起きていることに注意を向けないと」
「周りの話題についていかないと」
「ちゃんと家事もしないと」

などの「べき」「しないといけない」は一切合切、捨て去った


そしたらもう、めっちゃくちゃ幸せになった。

INFPというのは、本来、縛られるのが大嫌いで、現実的なことにほぼ興味がない。




美味しい店。流行りのもの。皆がやってる遊び。

知らなくても、興味なくても、全く何も問題ない。

あなたの「幸福度」にそれらは全く関与しない。




INFPの皆さん、「皆の興味があること」に合わせなくていいです。全く。

あなたの幸せはそこにありますか?

あなたの心の声を聞いてください。

それに従った時、あなたはものすごく幸せになれます。ソースは私。




私にとっては、会社で仕事をしている時間は逆に、

・本来の自分の力を封印する時間
・頭を空っぽにする時間

となっている。



皆が筋トレやジョギングをして頭を空っぽにするように、

私は会社で「仕事」をすることで、感性や創造力を封印するという意味で頭を空っぽにして、

ひたすらトレーニングを積む。


もちろん、そのトレーニングの成果でお給料をもらえて生きていけるのだけれど、

会社の仕事はやっぱり私の人生のメインではない。


そうやって頭を空っぽにする時間の後で、家に帰る道中なんかに、ふと良い曲が降ってくるのを期待したりする。

「会社にいる自分は、本当の自分じゃない」
「クリエイティブな活動をしている自分が、本当の自分であり、(お金にはなっていてもいなくても)それが本業」という感覚。

これは全INFPに共通してはいないだろうか。

多分このまま、何年も、私はこの会社にいることになるのだろう。

だって私みたいなのを置いてくれるありがたい会社だし、仕事は一応楽しいし。


そう思うと、何だかふわふわとして、やはりとても不思議な気持ちになる。

本当は、私だけが、私のことを全然わかっていないんじゃないかって。


無能というのは、もしかしたら自分の思い込みなのか?

いや、でもなあ・・・。



と、分からないことを何度も考えても仕方無いので、もう何も考えないようにしている。

「あー仕事しよ。
あーもうすぐお昼や。
あーこの後会議や。
あー3時のおやつの時間や。スティックコーヒー飲も。
あーまだ2時間もある。
あと1時間や。
よっしゃ定時や!終わった!お疲れ様でぃーす!」

こんな感じで一日が終わる。



それでいい。一見真面目に仕事しているので、誰に何を咎められたこともない。

INFPは割と空気が読めるので、「こうしたら怒られるんじゃないか」「見とがめられるんじゃないか」
というのには敏感だ。

そういったことを避けるので、意外と会社内に敵は作りにくい。(INFP以外に、もっと組織内に敵を作りやすい性格タイプは色々ある)




どう足掻いたってINFPは気遣いすぎるほど気遣い屋なのだから、

他人の評価を気にする気持ちは捨てるくらいの勢いでかまわない。

そして、「私が幸せでいるにはどうしたらいいだろう」ことだけ気にしておけばよい。

INFP以外にも生きづらさはあるし、INFPには人間的魅力がある。

「我、無能なり」を会社では実感しやすいINFPだけど、

私はむしろそれを最近良いことのように思ってきている。



INFPの皆さん、実は自分でも薄々気付いているでしょう?

自分は、決して人間として悪いものじゃない

ってことを。


周りを見て思うことがあるでしょう?

「なんでそういう言い方しちゃうかな。もっと角が立たない言い方あるのに・・・」
「なんでそんな高圧的になれるんだろう、よっぽど自分に自信あるのか、それとも自信がないから?」
「そんなレールに乗った生き方で幸せなんかな・・・」
「自分の感情とか幸せとか、この人分かってるんかな・・・」
とか。




意外と、周りの皆も、そこまで突き詰めて幸せじゃなかったり、

何かしら生きづらさを抱えていたりする。



INFPは自分の生きづらさに一際敏感なだけだ。




例えば私の父は、ISTJという「真面目でルーチンワークの鬼」と言われる性格だが、組織とはそりが合わずに独立開業した。そしてルーティンを外れる仕事がやってくるといつもパニックというかプチ癇癪を起こしている。

私の夫はENFPで、会社員としての適性がびっくりするぐらい無い(ADHDなせいもあるが)。全く会社に定着せず、今では自営業という名のフリーターだ。(口癖は「仕事したくないでござる~」)

私の母は多分ESTJで、どこにいても周囲の人たちの管理者的役割となり、率先してルールを設けたりマニュアルを作ったりして人一倍働く。その結果、「こんっなに働いているのにそれに見合った給料に上がらない」とか、仕事しすぎて眠れないとか、帰省すると何かしら愚痴が噴出する。

私の妹は多分ENTPで、これまた会社と折り合いがつかずに辞め、結果的に独立したのか何なのかよく分からないが、少なくとも正社員以外のやり方で、フリーランスの仕事をかけもちか何かしていて、それが一番心地良いらしい。




あれ・・・?

正社員としてストレスフリーで一番うまくやってるの、INFPの私じゃね・・・?




そうなのだ。


結局は、私たちは、「会社にすごく適正のある人たち」を比較対象としているだけで、

我々とは別の面で不器用な人たちだって、実は大勢いるのである。


(私の家族のように、本当に会社に不適合な人は「会社を辞める」ので、何とか会社にかじりついたINFPが底辺となって残るだけのこと。笑)





そして、INFPが無能なのは、「会社という組織において」だけである。






それ以外の場面。

普通に、人間と人間が出会う場面。

そこでは、決してMBTIの分類で上下は生まれない。



INFPに計り知れない魅力を感じてくれる人もいる。

むしろ、結構INFPはプライベートでは「仲良くなると面白い」とか、「何か深みというか魅力がある」的な評価を受けていることがあったりする。

もちろんそりが合わない人もいる。

相性が合わない人もいる。





「会社で無能」なだけで、卑屈になる必要は全くない。

悲観する必要は全くない。

私たちINFPには、人間として魅力がある。

それをあなたも私も知っているはずだ。




あなたがアフリカに行って、「かけっこでアフリカ人に太刀打ちできない・・・」などと嘆く必要がないのと同じだ。

そりゃそうだ、生まれつき性能が違うんだもの。





会社であまり役に立たないINFP、

でもとっても柔和で、かつ寛容で、何かすぽんと、その場にいることを許されてしまうような空気があったりするINFP。

(INFPよりもはるかに 爪弾きにされやすかったり、目の敵にされやすい性格は他にある)



INFP、愛おしくないですか?


私も、会社では「右の人が言っていることを左の人に伝える」みたいなことをしていたりするが、

これが意外と円滑な業務に役立ってるのかもしれない、とか思う。

(うちの上司は「そんな言い方したら敵作るよ!!」みたいな言い方をしてしまうINTPタイプなので)



INFPのあなたも、私も、何も悪くない。

そのままでいいよ。

逆立ちしてもINFPはINFPのままだから。



私こんなんでーす。てへぺろ」でいいよ。ほんとに。





なんかすっごい頭良くて、目標に向かってグイグイ周りを利用して戦略的にプロジェクトを進めていくような人に、内心では

「こいつ全然役に立たんけど、なんかそこにおったらほっとするんやわ。謎や・・・」

とか思われてるって、


ちょっと嬉しくないですか?

このブログの運営者

生きづらさを解消し、幸せに生きる考え方・うつ病の治し方をお伝えしています。
過去にうつ病になり、自分の考え方を変えて完治させた経験があります。

MBTI診断でいう典型的なINFP人間。
モットーは「自分の幸せを第一に生きる」。
現在会社員をやりながらADHDの夫と暮らしています。

目次