嫌な思い出や、罪悪感の苦しみを解消する方法

過去の記憶のせいでネガティブな気分になることがあるなら、

過去の精算をしてみましょう。

 

 

もしうつで休んでいるならば、

その間に過去についても綺麗さっぱり掃除してしまいましょう。

 

 

でも、過去の嫌な思い出をどうすれば解消できるのか?

ここではその方法をご紹介します。

 

 



*目次*

他人に嫌なことをされた記憶の解消方法

自分がしてきたことへの罪悪感の解消方法

過去は解消しなければ心に巣食い続ける


 

目次

他人に嫌なことをされた記憶の解消方法

他人にされた嫌なことを繰り返し思い出してしまうときは、

その出来事について、色々な角度から捉えてみます。

 

 

そうすると、自分が「本当は何に苦しんでいるのか」が分かってきます。

 

嫌な思い出を消化するには、その「苦しみの種」を見つけて潰していく必要があります。

 

 

では、その方法の実践例です。

 

嫌な思い出を消化する例 同じ行動を真似してみる


私がよく思い出して嫌な気分になったのは、特に小・中学校時代の頃の出来事です。

 

 私が他人との関わりの中で特に傷ついた場面としては、

「理由がわからないのに、友達が突然冷たくなる(翌日には普通の態度に戻っている)」

「理由がわからないのに急に不機嫌になり黙り込む部員」

などの言動でした。

(そもそも友達がいない、という状況も経験し、正直これが一番苦痛だったのですが、「他人との関わり」ではないので今回は除外します…。)

 

 

 

急に不機嫌になるからには、何か理由があったのでしょうが、何なのかわかりません。

 

当時の私は、自己評価が低いせいで他人が怖かったので、

単刀直入に「何で機嫌悪いの?」と聞くこともできず、ころころ気分を変える友達に怯え、苛立っていました。

 

 

 

このときのもやもや感を繰り返し思い出しては嫌な気分になるので、

その不快感を何とか消化したいと思っていました。

 

そして、「これらの出来事について見つめ直してみよう」と思い立ったのです。

 

 

 

彼らの言動の理由は考えてもわからないので、

私はある実験をしてみることにしました。

 

「彼らの言動をそっくり真似してみる」という実験です。

 

 

 

誠に申し訳ないのですが、家族に犠牲になってもらうことにしました。

 

つまり、気分を害したときに、

家族に対してかつて私に対して友達が取った態度と同じような「不快な態度」を取ってみるのです。

 

例えば、

「そっけない相づち、ろくに返事をしない」

「仏頂面のまま黙り込む」

「ピリピリとした空気を醸し出す」など。

 

 

 

しかし結局、実験は実際に行えずに終わってしまいました。

 

――なぜなら、私には出来なかったからです。

 

 

 

家族に対して嫌な態度を取ろうとすると、罪悪感で胸がキリキリと痛むのです。

だから、実験を行うことはできず、実行を諦めました。

 

 

 

この実験(未遂)を通して気づいたことは、

・私は、自分の機嫌が悪いからと言って他人を邪険にする態度は取れない。

・そもそも私は「不機嫌」になったり「イライラすること」があまりない。

ということです。

 

 

 

つまり、

「かつての友達と自分は全く別の人間なのだ」ということがわかったのです。

 

 

 

そしてそのとき、私の「苦しみの種」は明らかになりました。

 

 

それは、今まで私は

「自分よりも友達の方が偉い」と思っていたということ。

 

 

 

自己評価が極端に低かったせいで、私の中では

 他人≫自分

という不等式が出来上がっていました。

 

他人の立場の方が偉い、自分が下。

だから、友達が私と一緒にいて不機嫌になったら、私が悪いのだ、と。

 

 

 

しかし、実験し(ようとし)てみた結果、

・友達は、平気で他人にイライラをぶつけてしまうという短所がある

・私はイライラした態度をあまり取らないという長所があると

いうことを知ることができました。

 

 

この時点で、私の中での

 他人≫自分 

という不等式は崩れ去りました。

 

 

私を苦しめていたのは

「私は、私を苦しめる友達よりも立場が下だ」

という劣位感だったのです。

 

 

 

それを自覚した瞬間、

自尊心が湧いてきて、心が温かく、ふわっと軽くなりました。

 

 

 

まあ、他人を不快にするような実験は本当はするべきではないので、未遂に終わって良かったと思います。

 

「未遂」でも十分発見があったので、やろうと思い立って良かったと思います。

 

 

 

実験をする以外にも色々と方法があると思いますが、

要は「苦しみの種」を見つけて解消できれば、それで良いのです。

 

 

自分がしてきたことへの罪悪感の解消方法

次に、「自分が過去にしてしまったこと(主に悪いこと)」への罪悪感を解消する方法です。

 

罪悪感とは、必ずしも悪いものではありません。

悪いことをしたとき、罪悪感をもとに反省できる人は、できない人よりも「善い人」だと思います。

 

 

 

しかし、罪悪感は重すぎるとうつを悪化させます。

だから、ストレスフリーな心になるためにも罪悪感を解消していきましょう。

 

 

罪悪感との向き合い方は1つ。

「自分が人間であることを認めること」です。

 

自分が人間だなんて分かりきってるって?

―いえ、そうとも限りません。

 

「自分は、人間くさい利己心や私欲にまみれた人間とは違うんだ」

とどこかで思ってしまっていませんか?

 

 

 

まず、罪悪感というのがなぜ生じるかというと、

「自分のルール、倫理観に反することをしてしまったから」です。

 

「やってはいけないことをしてしまった」「悪いことをしてしまった」

という罪悪感があるとしたら、

この「やってはいけないこと」や「悪いこと」というのが、

自分の中の倫理観の基準です。

 

 

 

この基準は人によって様々で、基準が緩い人は何をしても割と平気だし、

基準が厳しい人は自分を律します。

 

この基準というのは、大体グレーゾーンを漂っています。

例えば「どこからが浮気か」のラインは人によって微妙に違うでしょう。

 

 

 

この「自分ルール」に反したときに、人は罪悪感に苦しみます。

 

でも、そもそもなぜ人は自分ルールに反した行動をしてしまうのか?

――答えは、人間だからです。

 

 

人間は、“人間的な”欲望や衝動に負けてしまうのです。

 

「ひどいことを言ってしまった」とか

「誰かの信頼を裏切ってしまった」とか。

 

人間とは、何かしら汚いこと、卑しいことをしてしまう生き物なのです。

 

 

 

だから、罪悪感を払拭する方法はただ一つ。

自分の中にある「人間臭さ」を認めること。

 

 

「自分はそんな人間じゃない!」「そんな人間にはなりたくない!」

と思ったところで、人間という生き物に生まれたからには仕方がありません。

 

 

「自分だけは“清く正しい”人間」「その他大勢とは違う」

というのは、悲しいことに、思い込みです。

 

 

 

ところで、うつ病になると、「生きていこと自体に罪悪感を持つ」場合があります。

この場合、どう解消すればよいのでしょう?

 

 

…実は、この「生きていることへの罪悪感」も、根っこを探れば、必ずその理由が見えてきます。

「私は〇〇だから、生きている価値がない」

「私は〇〇だから、生きていて申し訳ない」

という風に、「〇〇だから」という理由が必ず何かしらあるのです。

 

 

だから、「私が○○なのも、自分がただの人間だという証なんだな」と、人間らしさの発現に過ぎないことを認めることが大切なのです。

 

 

 

人間は誰しもちょっとずつ良いところはあるし、ちょっとずつクズな面もあります。

どちらの面も、別に大げさに捉えることはありません。

自分ルールで自分の心をガチガチに縛るのはやめましょう。

 

白黒はっきりつけたいというのもやめましょう。

 

 

嫌悪感とか嫉妬とか非合理的な気分の揺れとか、そういう不快な波をもゆらゆらと漂うのが人間の心です。

そういう心のグレーゾーンを自分で禁止してしまうと、人間である本来の自分が苦しむだけです。

理想と現実が離れていくほど、うつの症状はひどくなります。

 

 

 

現実を認め、許すことです。

 

自分は聖人でもなければ完全なクズでもない。

もしくは、聖人っぽくもあるし若干のクズでもあるかもしれません。

 

人間に戻りましょう。

そうすれば、「“人間”である本当のあなた自身」が、あなたに存在を認めてもらえたことに感謝するはずです。

 

 

「おかえりなさい、ありがとう。」という気持ちで喜んでくれるはずです。

 

 

過去は見つめ直さなければ心に巣食い続ける


もし、なにか過去のことでわだかまりがあるなら、そしてそれに目をそらしてきたのなら、

思い切ってそれを見つめ直してみることです。

 

 

過去というのは、記憶が薄れていっても、そのときに抱いた「感情」「不快感」は心に強く残ります。

過去の嫌な出来事というのは、無意識のうちに自分の「物事、出来事への捉え方」を歪めてしまっています

これは、うつ病の種となり得ます。

 

 

 

私の場合、

「自分はクズで汚い人間だ」とか「他人は自分よりも偉い存在だ」という捉え方に苦しんでいました。

 

これらを解消することで、生きることはものすごく楽になります。

そして、物事を偏りなくフラットに見ることができるようになり、見える世界が本当に変わります。

「ありのままの事実」を見て、受け入れることができるようになるのです。

 

 

「苦しみの種」の見つけ方、解消のしかたは色々あると思います。

 

 

私は、実験(未遂)を行いましたが、

単純に誰かに「昔こういうことがあって」と話してみるのも良いかもしれません。

物事の解釈は人それぞれなので、「そういう捉え方があったのか」と気づくことがあるはずです。

 

 

しかし、最終的には自分の中で答えを出す必要があります。

なぜなら、「苦しみの種」のありかは自分でしか分からないから。

 

「なんでこんなに嫌な気持ちになるのだろう?」と、

「なぜ?」を繰り返し心に問うていくと、やがて答えが見つかるだろうと思います。

 

 

 

難しければ、のんびりいきましょう。

心にも、お掃除が必要ですから。

 

 


 

友達を作らないようにしたら人間関係に悩まなくなって最高に自由→友達をあえて作らない方が幸せ説

ついでにSNSもやめたらもっと幸せになったよ→SNSをしない理由は、しない方が幸せだし自分の純度が上がるから

 

このブログの運営者

生きづらさの解消方法・幸せに生きる考え方・うつ病の治し方をお伝えしています。
過去にうつ病になり、考え方を変えることで完治させた経験あり。

典型的なINFP人間。
モットーは「自分の幸せを第一に生きる」。
現在会社員をやりながらADHDの夫と暮らしています。

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