うつ病の時にお酒をやめようとしなくて良い理由【アルコール依存症】


うつ病になって、アルコールをやめられない、でもやめたい人に。

 

実は、うつ病のときは「アルコールをやめたい」なんて悩む必要はありません

 

 

なぜなら、「飲酒をやめなければ……」という気持ちは、うつ病の大敵である「心のストレス」となるからです。

 

 

うつ病の治療にとって、優先順位の第一位は「心の休養をとる」ことです。

逆に言うと、心をしっかりと休められれば、飲酒量は自然と減らしていくことが出来ます。

 

 

この記事では、アルコールをやめたいのにやめられないといううつ病者が、

うつ病とアルコール依存を治していく方法をお伝えします。

 



*目次*

うつ病のときは飲酒に罪悪感を持たなくて良い

お酒をやめるには、先にうつ病を改善する

 -うつ病を治してアルコールをやめた話

アルコール以外の現実逃避はいかが?

最後に


 

 

目次

うつ病のときは飲酒に罪悪感を持たなくて良い


うつ病になって、アルコール摂取量が増えて悩んでいるなら、

この際、悩むのをやめてしまいましょう。

 

「思い悩むこと」「焦ること」などの精神的ストレスは、うつ病を悪化させます。

 

 


私は、うつ病者の飲酒を非難したり否定したりは一切しません。

 

できるのならば控えた方が良いのはもちろんです。

でも、「どうしてもやめられない」のなら、そのことに罪悪感を抱かない方が良いと思っています。

 

現に、私自身、うつ病で引きこもっていた頃は、通販で度数の強いお酒を何本も買って毎日飲んでいました。

今ではほとんど飲みませんが…。

 

 

 

飲酒には、うつ病のときには一定のメリットがあります。

それは、「一時的に現実から意識を逸らすことが出来る」ことです。

 

 

 

そもそもどうしてお酒を飲んでしまうのでしょう。

うつ病のときに飲んでしまう多くの理由は、「現実から意識を背けたい」からです。

依存症になると自分の意志に関係なく飲んでしまうとはいえ、最初の動機は「現実逃避」です。

 

 

酔っぱらうと、一時的に現実世界で生きる苦しみを少しだけ忘れて、ふわふわとした気分になれます。

 

 

うつ病にとって、現実を忘れて心を休めるというのは大切なことです。

 

 

心が苦しくて苦しくてどうしようもないときは、

時々飲酒で心の苦痛をごまかしたって良い、と私は思っています。

そうでもしなければ精神が潰れてしまうほど辛い時がうつ病にはあります。

そういう状況を体験したからです。

 

 

 

だから、飲酒に罪悪感を持たないようにしてください。

「罪悪感」などの心的ストレスは、うつ病の治りを悪くします。

 

お酒をやめられないときは、

やめられないほど心が悲鳴をあげているのです。

そんな自分の心を責めたりせず、慈しんであげてください。

 

 

お酒をやめるには、先にうつ病を改善する


そうは言っても、やっぱりお酒は少しずつ減らしていきたいものです。

何を食べるか、何を飲むか、は心身の健康に密接に影響してしまうからです。

 

 

では、お酒をやめるにはどうしたらいいのか?

 

答えは、「まずはうつ病の症状を改善すること」です。

 

 

そもそも「飲酒をやめたい」という願望の根っこにあるのは、

お酒に依存してしまうほど苦しい精神状態をどうにかしたい」という望みです。

 

 

うつ病を改善していく過程で、飲酒量は自然と減っていきます。

心の苦痛を解消することができれば、アルコールに頼る必要がなくなってくるからです。

 

 


まず第一優先にするのは、うつ病の症状を改善していくこと。

 

 

それができたら苦労しないよ!

と言う声はもっともです。

 

 

でも、うつには治し方があります。

まず1つ目は、心の休養をしっかりとること。

※心を休めるには、以下の記事の3点さえ守っていればOKです。

【うつを自力で治す方法。正しい心の休め方は、この3つを守ること。】

 

そして、服薬やバランスの良い食事で脳の働きを正常に戻すこと。

食事療法は適当で大丈夫です→うつに食事療法って効くの?効く「気がする」だけでうつは良くなる。

うつの薬をもらってみよう→抗うつ薬でセロトニンを増やし、うつの治療を始めよう。

私が飲んで治った薬(レクサプロ)→抗うつ薬でうつを治した話。SSRIの効果・副作用・離脱症状とは。

 

 

他にも、認知療法や、うつを悪化させる考え方を直していくことで、

心が少しずつ軽くなっていきます。

 

0か100かの考え方をやめれば、うつの苦しみは激減する。

「自分を許す」ことでうつが治り、幸福度が上がる。

うつ病で無気力、治す気が起きないとき。心がすーっと楽になる考え方。

自分を愛することに目覚めて幸福度がカンストし、うつが治った話。

 

 

うつ病を治してアルコールをやめた話


私も、うつ病で引きこもっていた頃は、

アルコール依存症に近い状態でした。

度数の強い洋酒の瓶を何本も通販で買い込んで、

ストレートでぐいぐい飲んでいました。

 

そして酩酊状態でピアノの鍵盤を叩きながら

ひたすら趣味の作曲に興じていた記憶があります。

心を病んで薬に走るミュージシャンの気持ちが分かる感じです。

 

 

その後、ヤバさを察知した(?)母がやってきて、

実家へと強制送還され、

家族の目もあるので

飲酒は少しずつ減っていきました。

 

 

0にしなくても全然いいんです。

 

私は、とりあえずストレートで飲むのはやめにして、

お湯やコーヒー、ハーブティーにリキュールを垂らしたりして楽しんでいました。

 

 

うつが治るにつれて、

「むしろ酔ってないときの方が気分が良い」

と言う風に変わっていき、

やがて、とうとう一滴も飲まなくなりました。

 

 

今では週末に缶ビールを1本開けるぐらいです。

 

実家の自室にはジンやウォッカの瓶がまだ転がっているので、

料理酒とかに使ってくれると良いのですが…。

 

 

アルコール以外の現実逃避はいかが?


うつ病のときは、何をどうしたって

「心が苦しいとき」「心が悲鳴を上げるとき」

というのがやって来ます。

 

 

そんなときは、どうせ現実逃避するなら

健康をできるだけ害しない現実逃避の手段を選んでみるのはどうでしょう。

 

 

うつ病の間は、程度の差はあれ

何かしらの依存症になりがちです。

これはもう、しょうがないとも言えます。

「何かに没頭していないと耐えがたい苦痛」がやってきますから。

 

 

私は、アルコールを控えるようになって、

かわりにネット依存症(YouTubeやニコニコ動画などの動画依存症)になりました。

 

動画を見ている間は、ほんの少しでも現実を忘れて

「面白い」「楽しい」と思える瞬間があって、

胸の激痛が少し和らぎました。

 

 

ただ、胸の痛みから逃避するために、

四六時中ネットで動画を見ていたくなって、

食事中などの少しの時間さえも、「動画を見たい、時間が惜しい」という風になってしまっていました。

 

 

でも今振り返ると、

アル中になるよりは「動画中毒」になる方がまだ健康的だったかな…、と思います。

目は悪くなるかもしれませんが、

臓器は侵しませんしね。

 

 

 

他にも、

気が済むまでひたすら絵を描いたり

妄想が爆発した小説を書いたり

漫画を描いたりもしました。

(創作が好きなのです)

 

 

 

多少何かに依存したってしょうがないです。

現実逃避、してください。

 

どんな依存症も、

うつ病が緩和すれば治っていきますからね。

 

私も、うつが完治して生活が充実するにつれて

ネットは見なくなりました。

 

 

皆さんも、できるだけ「心身に害の少ない」現実逃避方法を見つけて

飲酒の代わりに実践してみてはどうでしょうか。

 

最後に

まとめると、

アルコールをやめたくてもやめられないときは、

無理にやめなくていい。

罪悪感も持たなくていい。

 

それよりもまず、

うつ病の症状を和らげることが最優先ということです。

 

 

このブログでは、うつの自力での治し方をお伝えしています。

良ければ暇つぶしに、ごゆっくりご覧ください。

 

このブログの運営者

生きづらさの解消方法・幸せに生きる考え方・うつ病の治し方をお伝えしています。
過去にうつ病になり、考え方を変えることで完治させた経験あり。

典型的なINFP人間。
モットーは「自分の幸せを第一に生きる」。
現在会社員をやりながらADHDの夫と暮らしています。

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