うつに食事療法って効くの?「効く気がする」だけでも効果がある

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食事療法はうつに効く?効く「気がする」だけで十分。

食事で「うつ」の症状は改善されるか?

私の体験からすると、「良くなる気が」します。

 

野菜不足・インスタント食品やお菓子を食べてばかりの日々から、

野菜や果物、大豆食品をしっかり摂る生活に切り替えると、

明らかに「調子が良くなった」と感じるようになります。

 

もちろん、バランスのいい食事が健康に良いのは科学的にも明らかでしょう。

しかし、「うつ」にとって、「精神状態の良さ/悪さ」が食事によって左右されているのかどうか、目に見えたり測ったりできないので、

私はどうも「本当に効いてるのか?」と不信感を抱いてしまいます。

 

実際、調子が良くなったからといっても

「気のせい」とか「プラシーボ効果」である可能性もあります。

単に「私いま、超健康的な食生活してるー!」という満足感によって気分が良くなってるだけかもしれません。

 

でも、「調子が良い気がする」と感じさえすれば、それはうつにとっては「効果がある」と言えるんじゃないでしょうか。

だって「うつ」の症状の程度って「気分」でしか測れませんから。

うつにとっての回復は「気分が良くなること」ですから、

「気休め」で気分が良くなるなら、それはれっきとした「治療」の一環と言えると思います。

 

しかし、「食生活を改めないと」というプレッシャーに苦しむくらいなら、

好きなものを好きなときに食べて、心が幸せになれる食事をすることが一番良いです。

 

つまり、うつのときの食事に大切なのは

「食べて自分がいい気持ちになるかどうか」

です。

食事療法って具体的にどうしたらいいの?

私がやった食事改善のやり方を率直に言うと、

「まず実家に帰る(一人だと料理する気力が保てないため)」

そして、

「ネットで検索して“うつに良い”とされる食生活を心がける」

それだけです。

ネット上で拾った情報をもとにしてるので、正しい「食事療法」ができているのかは定かではありません…。

今は社会復帰して一人暮らしを再開し、自炊をしています。

 

実践した内容を具体的に言うと、

・大豆製品を意図的に多く食べる(納豆、豆腐、大豆の水煮、豆乳、味噌)

・朝ごはんは主食+卵または納豆を必ず食べる

・主食は雑穀米

・コーヒー、紅茶(カフェイン)を控える

・スーパーで適当に買ってきたハーブティー(カモミールティー)を時々飲む

・野菜・海藻(主にわかめ)を積極的に食べる

・果物を一日一口以上食べる。

・魚を週一回は食べる。缶詰・お惣菜でも可。

・お菓子はお煎餅を中心に、甘いものやスナック菓子は控えめに

・甘い飲み物は飲まない。ココアにオリゴ糖やハチミツを入れるのは可。

・酢などをうまく使い、薄味を心がける

・あまり外食しない

・チーズを大体毎日一かけ食べる

 

私の場合、元々薄味が好き、和食好き、甘いもの苦手、大の煎餅好きなので、あまり苦もなく実践できました。

 

元々「うつ」で引きこもってた頃は、夏場だったので夏バテ気味で、「桃」しか食べられていませんでした。

そりゃ脳に栄養行き渡らんわ、と思います。

 

今ではほぼ自炊ですが、

時々無性に食べたくなってポテチを一袋開けたりカップ麺を食べたりもします。

「ゆるく」やっていくのが一番ストレスがないのです。

また、少しネガティブになってしまっているかな?と思ったときは、その都度食生活を見直しています。

食事をなおざりにしていると、肌も心も荒れてくるのを感じますからね。

 

食事は「心」の栄養にもなる

うつは脳の働きが鈍る病気なので、

脳に栄養を与えてやれば元気になります。

逆に、食べるものが偏っていると脳の機能のバランス、つまり心のバランスも悪くなっていきます。

「病は気から」といいますが、その「気」はあなたが食べるもので作られるのです。

元気は何もないところからは作られません。

「心」と「食べ物」は関係ない、というわけではなく、むしろ直結しているのです。

 

しかし「食事にさえ気をつけていればいい」かというと、そうでもありません。

「うつは食事療法“だけ”で治る」説がありますが、

私としては

「食事療法だけでは、一時的には治るかもしれないけど“再発”する可能性は大いにある」

と思っています。 

再発を防ぐためにはやはり「うつになりやすい考え方」から根本的に治す必要があります。

 

コツはゆるくやっていくこと

そうはいっても、「うつ」のときはろくに食事の支度をする気力も湧かないこともあると思います。

 

そういうときは、最初から理想的な食生活を目指すことはせずに、一歩ずつ積み上げていけばいいよです。

 

例えば、カップ麺を食べるときは、私はいつも次のようにしています。

ネギやニラ、豆苗、豆もやし、乾燥ワカメなど、手近な野菜をお湯と同時にギュウギュウと詰め込んで蓋をし、3分待って食べるのです。

こうすれば野菜が食べられて、満足感が増します。

 

他にも、味噌汁はいつもインスタントで、

ネギや乾燥ワカメ、冷凍ほうれん草(洗って茹でるのが面倒でよく冷凍を買っています)などをお椀いっぱいに入れ、市販の味噌と具とお湯を注いで作ります。

それに缶詰のサバの味噌煮でもつければ、立派なサバ味噌煮定食です。

 

私のように、実家など料理を代わりにしてくれる場所があれば、頼るのも手です。

 

基本的には、ストレスのない生活をするのが一番なので、好きな食べ物を我慢しすぎる生活はあまりよくありません。

食の嗜好は意外と「慣れ」なので、少しずつ偏りを減らしていくと、バランスのいい食生活に慣れていくことができます。

そして、健康に良い食べ物を「おいしい」「食べたい」と感じるようになります。

 

どうしても食生活を改めるのが難しければ、さほど悲観せず、

別の治療方法からまず取り組んでみるのが良いです。

 

私も深夜食がやめられなかった期間が長いので、

食習慣も「変えられるときは変えられるし、変えられないときは変えられない」と思っています。

 

「改めたい」と思っているだけでも十分立派です。

でも、「改めねば」というプレッシャーに苦しまないようにしてください。

食べたいものを食べたいときに食べる。

あなたが一番幸せでいられる食事を心がける。

 

いま一番大事にしなければならないのは何でしょう。

あなたの心です。

 


 

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このブログの運営者

生きづらさの解消方法・幸せに生きる考え方・うつ病の治し方をお伝えしています。
過去にうつ病になり、考え方を変えることで完治させた経験あり。

典型的なINFP人間。
モットーは「自分の幸せを第一に生きる」。
現在会社員をやりながらADHDの夫と暮らしています。

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