うつ病を治すには良い思い出を強く思い浮かべよ【ハリーポッターのディメンター撃退法をヒントに】

うつ病を治すヒントが、「ハリー・ポッター」の物語に秘められているのをご存じだろうか。

 

 

ハリーの魔法の世界には、「ディメンター(吸魂鬼)」という恐ろしい生き物が出て来る。

 

ディメンターが傍に忍び寄って来ると、

「嫌な記憶」しか思い出せなくなり、

「もう二度と幸せな気分にはなれない」という絶望的な気分になるのだ。

 

 

このディメンターは、そのまんま「うつ病」だ。

作者のうつ病の体験から生まれた生き物らしいから。

 

 

ディメンターを撃退する方法は、

自分にとって最高に幸せな思い出」を思い出し、脳内でありありとイメージしながら、

「エクスペクト・パトローナスム」という呪文唱えることだ。

 

すると守護霊が現れてディメンターを追い払ってくれる。

 

 

これは実は、

私が「うつ病の治療法」として使った方法の一部だ。

 

つまり「幸せな思い出」を無理やり思い出すことが、うつ病を治すことに繋がるのだ。

 

 

今回は、私が行った方法をお伝えしようと思う。

闇の魔術に対する防衛術の先生になったつもりで。

 

ハリー・ポッター式、うつ病撃退術。

ディメンター、もというつ病の絶望感を解消しよう。

 


 

*目次*

なぜ幸せな記憶がうつ病を治すのか?

良い記憶でうつ病を治療する方法

1.良い記憶を思い出す

2.思い出をポジティブに捉える

「良い出来事」が絶望を消してくれるわけ

 


 

 

目次

なぜ幸せな記憶がうつ病を治すのか?

なぜ、「幸せな思い出」を強く思い浮かべることがうつ病を治すことに繋がるのか。

 

 

それは、

うつ病特有の「極端にネガティブな思考」を、

幸せな思い出が「偏りのない、バランスの取れた思考」へと正してくれるからだ。

 

 

極端にネガティブな思考というのは、

「もう一生幸せになれない」

「この世には良いことなんてひとつもない」

「人生は絶望的だ」

などといった考え方を指す。

 

これらは、頭の中の「嫌な記憶」を根拠にして生まれる。

 

 

うつ病になると、「嫌な記憶」ばかりで頭がいっぱいになり、

その悪い記憶を大げさに捉えてしまう。

 

 

本当は「良い記憶」もそれなりにあるのに、

うつ病になると、良い記憶は忘れ去られてしまうのだ。

 

 

 

つまりうつ病の「憂うつ」や「絶望感」というのは、「思考の偏り」に過ぎない

頭の中で悪いことが誇張されて、良いことが過小評価されているだけ。

 

 

だから、思考の偏りを正せば「憂うつさ」や「絶望感」は薄れ、自然と心は軽くなっていく。

 

 

「そういえば、こんな良い事もあったよな」

と思い出すことで、

「この世はそう悪いことばかりでもない」

という、バランスの取れた考え方へと正していけるのだ。

 

良い記憶でうつ病を治療する方法

良い記憶を思い出す

まずは、「良い記憶」を思い出してみる。

 

別に「人生で一番幸せな記憶」というほどのものじゃなくて良い。

ちょっと良い気分になったこと」で十分だ。

 

それを思い出せる限りたくさん思い出して、紙に書き出してみる。

 

 

 

最初は、全然思いつかない。

うつ病になると、良い記憶は心の奥に押し込めてしまうようだ。

 

でも、頑張って脳みその隅まで記憶を掘り返していく。

 

 

めっちゃくちゃ些細な出来事まで、恥を捨てて、全部思い出して書いてみる。

 

やってみて楽しかったこと。

他人に言われたこと。

多少なりとも「ポジティブな気分」になった出来事。

例えば、「コンビニのかっこいい店員さんに微笑みかけられた(気がする)」程度のことまで。

 

 

私は

「友達に相談事をされて頼りにされた」とか

「大学で怖そうな見た目の人が友達になってくれた」

など、他人から存在を肯定された系の出来事が、良い思い出として残っている傾向にあった。

 

 

思い出をポジティブに捉える

うつ病になると、良いことを極端に過小評価しがちだ。

 

思い出した過去の「良い思い出」に対して、

「大したことない出来事だ」と思ってしまっていないか。

 

ここで一旦、思い出したことをちゃんとポジティブに捉えてみる。

卑屈さを一回忘れて、調子に乗ってみる勢いで。

 

 

「私の存在価値をちゃんと認めてくれる人だっていたんだな」

「ちゃんと女性扱いしてくれる男性だっていたな」

とか、そういうことを思い出していくと、

偏った思考は直っていった。

 

 

「良い出来事」が「絶望」を消してくれるわけ

さあ、授業は少し小難しい話に入ります。

興味がある人は読んでね。

 

 

うつ病の「絶望感」というのは、漠然としているようでいて、

実は意外と(飛躍はあるものの)論理的に起こっているものだ。

 

「こういう嫌な出来事があった(論拠)。だからこの先おしまいだ(結論)」と言う風に。

 

 

「良い事もあったじゃん!」という事実は、この結論を否定する出来事(反証)になる。

すると、結論は論拠を失い、簡単に壊れてしまう。

 

正しい結論はこうなる。

「こういう嫌な出来事があった。

でも、こういう良い出来事もあった。

だから、将来はいいこともあるかもしれないし悪いこともあるかもしれない。」

 

そういう結論を見いだせると、

「そっか、絶望するほどでもなかった。」

と気付くことができ、

絶望感は去っていくのだ。

 

 

あなたのパトローナスを呼び出してみよう

ね、結構理にかなった療法でしょう。

 

さあ、あなたにとってのパトローナスを呼び寄せてみましょう。

守護霊はあなたの頭の中に既にいるのだから。

 

良い記憶を思い出して。

ひとつもないとは言わせない。

 

意識していないだけ、

忘れてしまってるだけ。

 

思い出すのは簡単じゃないかもしれない。

ひねり出すんです。

 

ハリー・ポッターの世界でも

守護霊の呪文は非常に高度なものだとされていた。

 

絶望感の中で「良い気分」なんて思い出せそうもない、

それなら少し気分がマシになったタイミングで試してみて。

 

 

エクスペクト・パトローナム。

 

本当に私を救ってくれた、

私の好きな魔法です。

 

魔法ってあるんだと思いました。

 

 

私たちの守護霊がもし形をとったら、

どんな生き物の形をしているんでしょうね。

 

想像して夜を過ごすのも、ちょっと楽しいです。

 

うまくパトローナスが呼び出せない夜はこちら→うつ病で眠れない夜に実践したこと・おすすめの過ごし方

 

このブログの運営者

生きづらさの解消方法・幸せに生きる考え方・うつ病の治し方をお伝えしています。
過去にうつ病になり、考え方を変えることで完治させた経験あり。

典型的なINFP人間。
モットーは「自分の幸せを第一に生きる」。
現在会社員をやりながらADHDの夫と暮らしています。

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